米国オクラホマ州の公立教育長であるウォルターズ氏が「中国の孔子学院は州内の学生に対して洗脳教育を行っている」と中国共産党関係者に警告の声を上げた。
昨年7月、「両親教育保護者会(PDE-Parents Defending Education)」は、米国の公立教育機関と中国孔子学院間のパートナーシップを告発する内容の報告書を発表した。
孔子学院は中国語を教え、中国文化を伝える教育・文化機関を標榜しているが、実質的には中国共産党(中共)が中国の影響力を強化する目的で世界各地に設立した機関である。専門家は孔子学院を事実上「親中派養成所」と見ている。
報告書によると、孔子学院は2009~2023年まで米国の143の教育区に1790万ドル(約25億4900万円)の資金支援をしたことが明らかになった。
ウォルターズ氏は特に、オクラホマ州タルサ公立学校と孔子学院の関係に注目した。
彼は「規模が最も大きい教育区でありながら、教育関連の実績が最も悪い教育区であるタルサ公立学校が中共から資金支援を受けて孔子学院を運営していた」と新唐人テレビに語った。
また、報告書には「孔子学院が第三者組織である『テキサスグローバル国際リーダーシップ』を通じて、タルサ公立学校に間接的に巨額の資金支援をしている」と主張する内容が盛り込まれた。
このような主張に対し、ウォルターズ氏は「彼ら(中国)は非営利団体として経路を迂回して公立学校にお金を与えている」とし、「結局、中共政府と歴史について教えさせ、教育課程を検閲することまでしている」と強調した。
続けて「彼ら(中国)は学生に特定の側面の内容だけを教え、洗脳教育をしている。共産主義中国には何の問題もなく、中国共産党が『素晴らしい政治体制』だと宣伝している」と告発した。
新唐人テレビは孔子学院、テキサスグローバル国際リーダーシップ側に関連のコメントを求めたが、回答を得られなかった。
この問題を終わらせる
ウォルターズ氏は、孔子学院の米国内での影響力に対抗するために、トランプ前大統領の功績が大きかったことを強調した。
米国務省はこの中国の組織を中国政権の外国使節と指定しました。当時の国務長官マイク・ポンペオ氏は、孔子学院を中国政府の使節と指定する決定は、米国の学校に(こうした中国政府に関連する組織からの影響に対して)よりよく備えさせ、そして米国の学生が『中国共産党とその代理人の操作から自由に』中国語と文化の研究を続けられるようにするためだ」と述べた。
ウォルターズ氏は「このような努力にもかかわらず、近年、孔子学院の影響力が再び大きくなっている」と指摘した。
その上で「私たちはこの問題を終わらせる」とし、「私たちは各学区が孔子学院関連プログラムに使用したすべての資料及び費用を透明に公開するようにする」と表明した。
また「共産主義の中国からお金を受け取って子供たちに洗脳教育をする学校は直ちになくさなければならない」と声を上げた。
ウォルターズ氏は「海外政府はもちろん、非営利団体やその他の機関から受けた資金の内訳をすべて公開しなければならない法案を通過させた」とし、「私たちの学校がどのような団体からお金を受け取っているのかを知ることができるはずだ」と述べた。
また「学校のカリキュラム、教育内容などをより透明に公開することを要求する法案に賛成する」「保護者が学校で何が起こっているのかを知ることができるように戦い続けている」と述べた。
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