政府は13日、将棋界で史上初・最年少の八冠を達成した藤井聡太竜王(名人、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖)へ内閣総理大臣顕彰を授与することを決めた。松野官房長官が記者会見で明らかにした。
松野氏は、「多くの国民に夢や希望を与えるとともに、将棋の普及・振興を通じ、我が国文化の向上・発展に貢献された」と偉業をたたえた。
内閣総理大臣顕彰は国家、社会に貢献し顕著な功績のあった者に授与される。将棋界では、羽生善治九段に続いて2人目となる。顕彰式は11月中旬に首相官邸で行われる予定だ。
11日に京都府京都市で行われた、第71期王座戦五番勝負第4局で藤井氏が永瀬拓矢王座(31)に勝ち、3勝1敗で王座を奪取。羽生氏の持っていた王座の最年少記録(21歳11カ月)を31年ぶりに更新した。さらに、藤井氏は21歳2か月で史上初となる八冠を達成した。
顕彰授与の決定にあたり、日本将棋連盟は藤井氏および羽生善治同会長のコメントを発表した。
藤井氏は「内閣総理大臣顕彰の受賞を大変光栄なことと感じています。今後より一層精進し、将棋の魅力を多くの方に伝えられるよう活動していきたいと思います」と抱負を語った。
羽生氏は「内閣総理大臣顕彰受賞、誠におめでとうございます。多くの人々に希望と活力を与えた藤井竜王・名人の活躍は受賞にふさわしいと思います。また、将棋界にとりましても大きな名誉であり、誇りでもあります。今後の益々の御活躍を期待しています」と祝意を述べた。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。