藤井聡太王座 歴代6位の通算タイトル獲得数に到達

2024/10/01 更新: 2024/10/01

藤井聡太王座は第72期王座戦の五番勝負で永瀬拓矢九段を下し、圧巻の3連勝をもってタイトルを初めて防衛した。この勝利により、彼の通算タイトル獲得数は25期に達し、将棋界の歴史に新たな1ページを刻んだ。

藤井聡太王座の将棋は、常に新しい歴史を創造する方向へ進んでいる。今回の第72期王座戦の五番勝負もその例外ではなかった。この対局は京都市の「ウェスティン都ホテル京都」で行われ、多くの将棋ファンがその一手一手を見守った。

第3局は9月30日に開催され、藤井王座は後手番で戦った。この対局は156手に及ぶ長期戦で、両者の間で激しい攻防が繰り広げられた。序盤から中盤にかけては永瀬九段が優位に立つ局面も見られたが、終盤に入ると藤井王座の冷静かつ緻密な計算が光り、見事な逆転勝利を収めた。これにより、彼の王座防衛が決定し、対戦成績は3勝0敗となった。

この一連の勝利により、藤井王座の通算タイトル獲得数は8期の奪取と17期の防衛を合わせて25期に達し、歴代6位に名を連ねた。ちなみに、最も多くのタイトルを獲得しているのは99期の羽生善治九段である。

30日の対局後のインタビューで藤井王座は「結果を出せたことは非常に嬉しい。ただ、今回の対局ではいくつか厳しい局面もあり、今後の課題として真剣に取り組む必要がある」と語り、さらなる技術の向上を誓った。

現在、藤井王座は竜王、名人、王位、棋王、王将、棋聖、王座の七冠を保持しており、わずか22歳で将棋界のトップに君臨している。今年6月には叡王タイトルを失い、八冠から七冠に後退したが、その後の棋聖戦と王位戦での防衛に成功し、王座戦でもその圧倒的な強さを見せつけた。

次の挑戦は、10月5日に始まる竜王戦の七番勝負である。今年度5つ目のタイトル防衛に挑む藤井王座から目が離せない。藤井の将棋は、革新的な戦略と冷静な判断によって、これまでに88勝21敗1持将棋6千日手、勝率0.807という驚異的な成績を残している。

関連特集: 社会