[ニューデリー 13日 ロイター] – インド当局が13日発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.87%上昇し、4カ月ぶりの低水準となった。前月は5.02%だった。
インド準備銀行(RBI、中央銀行)のインフレ目標範囲(2―6%)の上限を2カ月連続で下回り、中銀が利下げ開始の目安と示唆している4%に一歩近づいた。
変動の激しい食品とエネルギーを除くコア指数の伸びが低下し、ベース効果も全体を押し下げた。
ロイターがまとめたエコノミスト53人による予想は4.80%だった。
エコノミスト3人によると、変動の激しい食品とエネルギーを除くコア指数は推計4.20─4.28%上昇。政府はコア指数の統計を発表していない。
全体の半分近くを占める食品の価格は6.61%上昇。9月の上方改定値6.62%からほとんど変化なかった。
中銀は10月、主要政策金利のレポレートを据え置くことを決定した。4会合連続で据え置き、インフレ率を目標の4%まで鈍化させることに引き続き力を入れると表明していた。
中銀のダス総裁は先週、最近は物価上昇率が緩やかになっている一方で、「繰り返し、いくつも重なる」食品価格上昇のショックに対しては脆弱だと指摘。食品価格高騰によるリスクを強調した。
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