[16日 ロイター] – コンテナ船大手のスイスMSCと仏CMA CGMは16日、紅海でイエメンの親イラン武装組織フーシ派による商業船への攻撃が相次いでいることを受け、スエズ運河の航行を見合わせると発表した。
フーシ派はパレスチナ自治区ガザでの紛争を受けて同海域で船舶への攻撃を強めている。
紅海とアデン湾を隔てるバブ・エル・マンデブ海峡では15日、リベリア船籍の船舶2隻がフーシ派の攻撃を受けた。
1隻はMSCの船舶でドローン(無人機)が衝突し火災が発生した。MSCは、負傷者の報告はないが、船舶が火災の被害を受け、運航を停止したと明らかにした。
もう1隻は独ハパックロイドの船舶で発射されたミサイルが命中した。
デンマークの海運大手マースクは15日、全てのコンテナ船の紅海航行を見合わせるとすでに発表している。
CMA CGMは声明で「状況はさらに悪化しており、安全への懸念が高まっている」と述べた。
ハパックロイドも同様の措置を取る可能性があると発表している。
MSCは一部をアフリカ南端を回るルートに変更するとした。大きく迂回(うかい)することになり、航行日数は増える。
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