[台北 20日 ロイター] – 台湾国防部(国防省)は20日、中国の気球が何度か台湾海峡の中間線を越えた問題について、脅威レベルに応じて対処する方針を示した。
台湾国防省によると、今月に入り中国の気象観測用とみられる複数の気球が台湾海峡の暗黙の「休戦ライン」である中間線を越えている。
国防省の孫立方報道官は記者団に10月から3月にかけて風向きの影響で中国の気球が定期的に目撃されるようになると述べた。
「これまでに目撃されたのはほとんどが気象観測用の気球だ」とし、「中国本土からのものだが必ずしも人民解放軍のものではない」と説明した。
国防省は脅威レベルに応じて中国の気球に対処するが、具体的な対処法は公表しないとした。
台湾当局は来年1月の台湾総統選を前に中国の軍事的・政治的活動に警戒を強めている。
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