12月20日、中共(中国共産党)国家統計局と国家能源局(エネルギー局)は1〜11月の電力需給実績を発表。消費電力量が発電電力量を2946億キロワット時(kWh)を上回ったことが明らかになった。この数字に懐疑的な見方が広がっている。
今年1~11月、中国電力出力量は8兆723億kWh、消費電力量は8兆3678億kWh。その差は2946億kWhだった。
当局が発表したこのデータは疑問視されている。
「実際に使った電気は100kWhだったのに、電気メーターは135kWhを表示していたので、135kWh分の電気料金を支払わなければならなかった。電力会社は100億kWhの電気を購入して、135億kWhを販売した。そういうことだ。一般人はみな、電気メーターの進みが早いのを知っている」
一部のネットユーザーは、メーターの取り付け、検査、校正(機器の調整)はすべて同じグループが行っていると指摘した。
多くの人は皮肉を言った。
「多くの政府部門のデータは透明ではないのだ。透明になれば国民はすべてを知ることになる」
一方、それは単に統計方法や基準の違いによるもので、政府は情報を隠したり歪めたりしていないという見解もある。
中国本土の大学である電気機械学院の万先賢准教授は新唐人に対し、中共統計局のデータは信用できず、すべてでっち上げだと語った。
電力を送電する際、必ず電力ロスが発生する。実際の消費電力量よりも発電電力量のほうが多いはずだ。それなのに政府が発表したデータは逆を示している。
万教授は、過去に集計されたデータは、少なくとも表面的には納得できるものだったが、今年のデータは説明できないほど馬鹿げていると指摘した。
河南省テレビ局の民生チャンネルの報道によると、2022年3月、焦作市のある団地の住民が毎月の電気代が異常に高いことに気づいた。調査したところ、6、7年前から設置されていた電気メーターが規格外で、まったく存在しない製造元のものであることが判明した。
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