中国では近年、非常に多くの青年や少年が突然失踪したり、変死体で発見されるなど「謎の死」を遂げる事件が多発している。巷では「臓器狩り」や「臓器売買」との関連が普遍的に疑われている。
そのため、保護者のなかには、学校で生徒や学生を対象に行う健康診断や血液検査を拒否し、臓器提供の事前の意思確認に同意しないと表明する人も少なくない。
そのようななか、中国の高校で使用される2023年版の英語教科書のなかに「18歳になれば、親の同意なしでも臓器提供することができる」ことを示唆する内容が含まれていることがわかり、物議を醸している。
高校生の必修科目である英語教科書のなかに「ある上海の高校生」が自ら述べる、次のような一節があった。
「僕が大学に進学する前には、ちょうど18歳になる。だから、臓器提供するかどうかの決定は自分で出来るようになる。(臓器提供については)親も同意すると思うけど、僕はあえて親に相談せず、臓器提供の同意書にサインしようと思う」
この「恐ろしい内容」に気づいた学生の保護者は、教科書の該当部分を撮影し、ネットに投稿した。それを見たネットユーザーの間で、熱い議論が巻き起こった。
「親の知らない所で、子供にそんなことをそそのかすのか。当局は最低だ」
「親は英語が分からないと思って、そのスキを突いたつもりだろう」
「こんな大事なことを親には知らせる必要がないだと。そんなことを子供に教え込むなんて、許せない!」といった非難が殺到している。
子供の臓器提供を拒否する親が多い中でも、中共当局は依然として、子供たちの知識不足と純粋な心につけ込み、全国の学校で、臓器提供につながる「準備」を秘密裏に推し進めている。
中共の官製メディアも(事故などで)脳死状態になった学生が「自身の臓器を提供して、多くの他者の命を救った」という美談をさかんに報道して、人々が臓器提供への抵抗感をなくすよう意図的な洗脳をしている。
しかし、実際に「脳死」になりドナーになった学生の多くは、入院当初はただの骨折や転倒などのケガであった。
そのため、入院後に「急死」したのは臓器収奪を目的とした死、つまり「カスタマイズされた死ではないか」と疑う声が広がっている。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。