今月13日の台湾総統選で、次期総統に当選した与党・民進党の頼清徳(らいせいとく)氏。同じく次期副総統に当選した、駐米代表を務めた経験をもつ蕭美琴(しょうびきん)氏。
「台湾の新しい顔」となった両氏の18年前の写真が今、華人圏のSNSで拡散されて話題になっている。
そこには、18年前の若々しい2人の姿があった。壇上の中央で、いずれも厳粛な表情を浮かべている。
この写真を自身のSNSに転載した時事評論家の唐浩氏によると、この写真は、2006年に撮影されたものだという。
ここは2006年、中国共産党が法輪功学習者に対して行っている「生きたまま臓器を摘出する」犯罪、つまり「臓器狩り」が中国各地で行われている事実を初めて暴露した報告書が公表された際に、台湾の立法院で行われた記者会見の席である。
写真の頼清徳氏と蕭美琴氏は、「臓器狩り」報告書の作成者であるカナダ外務省前アジア大洋州局長のデービッド・キルガー(David Kilgour)氏、および国際人権弁護士デービッド・マタス(David Matas)氏とともに、壇上の席についている。(写真右端がマタス氏。右2番目がキルガー氏)
キルガー氏とマタス氏の「臓器狩り」報告を受けた頼清徳氏と蕭美琴氏は、中国大陸で法輪功学習者が受けている迫害について「中共政権は、地球上でかつて見たことのない邪悪な政権だ」と非難し、自身の立場を表明した。
頼清徳氏と蕭美琴氏の「確かな背骨」は、18年前のこの写真の時に固まった。
唐浩氏は「彼ら(頼氏と蕭氏)は今、中華民国(台湾)の正・副大統領(総統)となった。それはまさに、彼らの正義の行動が報われたからだ」と評した。
この記事への関連投稿には、多くの人から「頼さんの立場は、2006年からずっと明確だったんだね」「すばらしい正義感を持った人たちだ」「(2人が当選したのは)善の報(むく)いだ」といった称賛の声が寄せられている。
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