中国核工業集団の幹部二人逮捕 ロケット軍粛清拡大

2024/01/22 更新: 2024/01/22

中国共産党(中共)の原子力産業をリードする中国核工業集団公司(CNNC)の主要メンバーの逮捕が続いている。同グループはロケット軍工程大学と提携関係にあり、同大学は幹部将校養成の主要拠点だ。

中共中央規律検査委員会・国家監察委員会のウェブサイトは1月17日、中核陝西鈾濃縮有限公司の前会長・鍾宏亮氏が、CNNCの規律検査監察チームと河南省南陽市監督委員会によって審査・調査されていると発表した。

2023年12月27日、中核集団環境保護有限公司の前会長・呉秀江氏は、中核集団規律検査監察チームと陝西省榆林市の監督委員会により、審査・調査を受けた。

陝西ウラン濃縮有限公司は中国核工業集団の100%子会社であり、重要な核燃料研究生産基地でもある。

ロケット軍工程大学と提携関係にある

2019年6月、CNNCとロケット軍工程大学は戦略的協力協定に調印し、 双方は学術の共同建設、人材の共同育成、大型プロジェクトの実証、最先端技術の交換、実験資源の共有などの分野で協力を深める予定だった。

西安に位置するロケット軍工程大学(RFUE)は、中共ロケット軍の多職種専門高等教育機関だ。戦略ミサイル部隊の指揮技術人材を育成する中国唯一の高等軍事教育機関でもある。中共のウェブサイトでは、同校はロケット軍の幹部将校を養成する主要拠点だと書いてある。

ロケット軍は主に核ミサイルと弾道ミサイルの運用を担当しているが、2023年7月以降、中共指導部は中共軍、特にロケット軍上層部の大規模な粛清を開始している。2023年12月末に中共軍トップの9人が解任された時も、少なくとも5人はロケット軍に所属していた。

軍隊粛清の理由 反習近平派が多い

解任された元国防相の李尚福氏を含め、これらの将校は、装備品調達における汚職に関与したとされる。今後さらに多くの軍関係者の汚職事件が明るみに出ることが予想される。

1月20日、元弁護士・民主活動家の頼建平氏は大紀元の取材に応じ、習近平の独裁は大きな脅威と挑戦にさらされていると説明し、習近平が軍隊を一掃することで自分の権威を確立しようとしており、その軍内には、彼を大いに悩ませる2つの勢力があると述べた。1つは習と異なる政治的見解を持つ者たち、もう1つは習に十分な忠誠を持っていない者たちだという。

頼建平氏はまた、「軍隊の腐敗の程度は人々の想像をはるかに超えており、軍隊と軍関連企業が相互に結託し、完全な利益の連鎖を形成している」と指摘した。

そしてこうした腐敗が軍全体の戦争遂行能力低下、特にロケット部隊の能力低下につながっている。 

情報筋によると、腐敗の蔓延は、中共が今後数年のうちに大規模な軍事行動を検討するという可能性を低下させると、米当局者は判断しているという。

一部の評論家は、一連の軍事粛清は、習近平が中共の解体と自身の滅亡という古代中国の予言を恐れていることに由来すると分析している。

大紀元が以前信頼できる情報筋から得た情報によると、中共は内部闘争が激しく、互いに不信感を抱いており、習近平が起用する者や親しい人も含めて、彼を打倒したい人が大勢いる。逮捕された幹部らは全員習近平に不誠実で、習近平を打倒する行動を内々で行っている。

習近平は古代の予言を信じており、予言にあるように、自分が政権を奪われて死ぬべき人間になることを心配し、ロケット軍や軍のトップ層を粛清している。内外の情勢が激動していたため、彼は暗殺されることを恐れ、外界の見方を気にする余裕がなく、重要な場面に度々欠席している。

徐亦揚
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