日本を巡回公演中の神韻芸術団が21日、神奈川県の鎌倉芸術館での公演2日目を迎えた。前日に続きチケット完売の大盛況となった。米ニューヨークを拠点とする神韻芸術団は、中国で失われた伝統文化の復興を掲げ、世界各国の劇場で上演している。この日も、世界最高峰を誇る中国古典舞踊の舞台に、観客から賞賛の声が届いた。
大手化学メーカー部長夫妻「本当に楽しくてあっという間でした」
この日、大手化学メーカー部長の瀧田法史さんがご夫人と公演を鑑賞した。「とっても表情豊かで、身体もすごく鍛えられていて、素晴らしい。民族的な衣裳も非常に綺麗でした」「とてもハードな踊りなのに、皆さん笑顔が絶えなくて、自信がみなぎっていて素晴らしい」とそれぞれ語った。
「民族の舞踊や芸術をそのまま現代まで融合しながら繋いできているという、そういう幅の広さと奥深さがとても良かったです。楽しいものから荘厳なものまで用意されていて、本当に楽しくてあっという間でしたね」
神韻公演では、西洋と東洋の楽器を融合したオーケストラの生演奏が舞踊を引き立てる。ご夫人は、「私はよくクラシックを聴きに行くのですけれども、本当に一流のオーケストラで素晴らしいと思って聴いていました。全部オリジナル曲なのもすごい。(東西楽器の融合も)違和感なく聴けて、これぞダイバーシティだと思いました」と絶賛した。
ステージ後方に雄大で鮮やかな光景を映し出すデジタル背景幕も、大きな見所の1つ。「まるで映画のような背景と演者が一体となって移動していく演出で、初めての体験でした」「どう融合しているのか本当に分かりませんでした。素晴らしかったです」とお二人は語った。
舞踊劇の演目には、善の報いや非利己的な献身など、古来の美徳を伝える物語がある。法史さんは、「人の生き方を表現しているというかね、セリフがなくてもすごく伝わってくる舞踊でした」と語った。
「神様や自然を守ろうとしている」建築士が伝統復興の使命に共鳴
「とても面白かったです。踊りが美しくて、素晴らしかったです」。そう語ったのは、この日の公演を鑑賞した一級建築士の幸田雅人さんだ。
神韻公演は、古典舞踊や舞踊劇、歌曲の独唱、中国楽器の独奏など、約20の短い演目からなる。幸田さんは、「長袖の舞や花の舞など、女性の踊りが一番美しかったですね」と語った。
現代社会では物質主義や金銭が過度に追求され、大切なものが失われつつあると幸田さんは憂う。「神様や自然がだんだん蔑ろにされてきている社会で、そういうものを守っていこうとしているのがとても良いと思いました」と語り、伝統文化の復興という神韻の使命に共鳴した。
今年で創設17年目を迎える神韻は、現在8つの同規模の芸術団を抱え、それぞれが世界ツアーを行っている。昨シーズンには24か国の200近い都市をめぐり、数々の世界トップレベルの劇場で満員の大盛況を記録した。しかし、中国本土で上演することはできない。
幸田さんは、「伝統の復興はとても正しいことだと思いますが、中国で今それをやるのは難しいのでしょうね」と受け止めた。「元々はユーチューブで広告を見てチケットを申し込んだのですが、そういったことは全然知らなかったです。でも、そういうことをベースに活動されているというのがとても良いと思いましたね」
ヒーラーが絶賛「中国の長い歴史の奥深い真理を感じた」
この日、スピリチュアルカウンセラー・ヒーラーの天川ひかりさんとマネージャーの実倉治さんが公演を鑑賞した。「神様が伝えた芸術、すごく品があってエレガントだし、そこに体操の奥義が全部入っている。人間とは思えない妖精のような身軽さ、善や思いやり、神様を信じる心をしっかり訴えるストーリーなど、見どころ満載で本当に楽しめました。中国の長い歴史の奥深い真理を感じました」と語った。
「舞台だけじゃなくて、(背景幕の)映画や3Dがあまりにも綺麗で、ダブルで楽しめました。演者の俊敏な動きと3Dがピタッと合うのが凄く良くできていて、目を凝らして見ていました」と、演出の妙を讃えた。
天川さんは、清高なメッセージを伝える神韻のオリジナル歌曲にも感銘を受けたという。「人は一生だけではないし、猿から進化したわけではない。神様がいて、創造主が私達を生み出してくれたことに感謝して、善を生きることを学ぶために私達は地球に来ている。そういうことを映像や音楽、芸術を通して伝えているのが、もう本当に素晴らしくて、心に染みます。宗教っぽく言われるよりも、よっぽど入ってきました」
実倉さんも「中国舞踊が神がかっていたのと、訴えていることもすごいスピリチュアルで、もう私たちはすごく共感しました。素晴らしかったの一言ですね」と続けた。
現代劇の演目では、中国の精神的伝統を現代に受け継ぐ法輪功の学習者らが、共産党政権からの迫害に耐え忍ぶなかで、「真善忍」の三文字が刻まれた横断幕を掲げる。
「真は真実、善は善良と、それから忍ぶ、人を許すという、それが大事ですよね。やっぱり忍耐ができないと、人を憎んで自分が悪人のようになってしまいますし、優しさや強さ、忍耐の力があってこそ、神様の心を引き継いで保っていられる。その全てを見させていただきました」
創作ダンスのグループをやっているという天川さんは、神韻の舞踊を鑑賞して、輪廻を超えた遥か遠い過去の自分とオーバーラップする感じがしたという。神韻は毎年内容を一新して、巡回公演を行なっている。天川さんは「また次回ありましたら、よろしくお願いいたします」と語り、劇場を後にした。
神韻2024日本公演は、2023年12月22日から2024年2月16日にかけて、全国12会場で42公演を挙行する。公演のチケットはチケットセンター(0120-91-8487、午前10時〜午後6時)のほか、公式ホームページから購入することができる。チケットぴあや楽天チケット等、大手チケット予約サービスでも取り扱いがある。
大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。
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