米国のビール「バドライト」広告にトランスジェンダーのインフルエンサーを起用したことで、売上が減少した大手ビール製造会社アンハイザー・ブッシュについて、トランプ前大統領は「セカンドチャンスを与えるべきだ」と語った。
アンハイザー・ブッシュは昨年4月、看板商品「バドライト」にトランスジェンダーのディラン・マルバニーさんを広告に起用したことで不買運動が勃発し、売上が減少。米国旗等をイメージに使い悪印象の払拭を試みてきたが、米FOXニュースによれば、1月後半の売上も前年同期比で約30%減と、現在も低迷したままだ。
トランプ氏は6日SNSで「バドライトの広告は大きな間違いだったが、既に非常に大きな代償を支払った。アンハイザー・ブッシュは『ウォーク(Woke、社会的正義や人種差別に敏感)』企業ではない。(中略)セカンドチャンスを与えるべきではないか」と投稿した。
その理由として、同社が米国の農業や退役軍人を支援するなど、社会に貢献していることを挙げた。「年間7億ドル(約1041億円)を我々の偉大な農家に費やし、6万5千人の米国人を雇用し、そのうち1500人が退役軍人だ。戦死した軍人・軍属の家族に奨学金を提供するFolds of Honorの創設企業パートナーでもある。これまでに3千万ドル(約44億円)以上を集め、4万4千人に奨学金を支給した」と述べた。
一方、「急進左派は、経営がうまくいっている保守的な企業や人々に対して悪辣なことをする。(中略)ウォーク企業はたくさんあり、今リストを作成しているところだ」「アンハイザー・ブッシュではなく、米国を破壊しようとしている企業を追及すべきだ」と訴えた。
昨年の騒動までは、20年以上にわたって米国売り上げトップを維持していたバドライトだが、昨年5月、「モデロ・エスペシアル」にその座を明け渡した。
SNSでは、トランプ氏の発言をめぐり、賛否両論が飛び交っている。
「トランプ前大統領に賛成だ。真実がわかれば誰もがセカンドチャンスを得るに値する」
「だから、トランプ前大統領は政権内に多くの裏切り者を抱えていたのだ。トランプ氏は寛容すぎる。この特性は称賛に値するが、政府においては傷つき、妨害される可能性がある」
「ボイコットは続けるべきだ。そうすることで、私たちは不快感を表明し、他の企業がウォークリズムを推進するのを阻止することができる」
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