台湾の政治大学国際関係研究センター研究員で、中国問題を35年かけて研究してきた学者・宋国誠氏が25日、台北市で自身の新著『失速する中国(中国語:失速中国)』の記者会見とサイン会を行った。
この日、台北市の気温は低かったが、多くの読者がサイン会に訪れた。宋国誠氏は、読者に感謝を表するとともに「(私は)これからも台湾を愛し、国際情勢を追跡して時事問題に関する意見を発信していく」と語った。
宋氏の新著『失速する中国』は、中国共産党の中国がどのように台頭し、さらに歴史の変遷を経て、今日のような衰退へ向かっていったかを詳細に描いたものである。
宋氏は「この本を通じて、台湾の現状に対する認識を深めるとともに、崩壊する定めにある中共政権について理解してほしい」と述べた。
時事評論家の桑普氏は以下のように述べて、宋国誠氏の新著『失速する中国』を薦めている。
「中共は、いまや台湾に対する『一国二制度』を放棄して、包括的な戦略展開に転じた。つまり中共は、どんな手を使ってでも、台湾を併合する決意だ」
「しかし(その中共に対して)台湾の警戒心は、まだまだ足りない。台湾は自分たちの脅威をよく認識すべきだ。香港は非常に良い見本だが、まだ目覚めていない台湾人も多い。敵に囲まれているのに平和ボケしている台湾人に対し、警鐘を鳴らしてくれるのが宋国誠教授の新書である。これは、ぜひ読むべきだ」
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