2023年3月7日、ナイジェリア北西部のカドゥナ州にある公立学校が武装集団の襲撃を受け、少なくとも287人の児童・生徒が誘拐された。この中には8歳の子どもも含まれている。
カドゥナ州警察の広報担当、マンスール・ハッサン氏は3月8日に声明を発表し、3月7日の早朝、バイクに乗った武装集団がカドゥナ州チクン地区のクリガ村に位置するLEA小中学校を襲撃し、300人以上の児童・生徒を連れ去ったと述べた。
ハッサン氏によると、「約287人の児童・生徒が現在も誘拐犯の手中にあり、その内訳は小学生100人、中学生187人である。最初は300人以上が誘拐されたが、その中の一部は既に救出されている」
カドゥナ州の州知事、ウバ・サニ氏は、3月7日に治安部隊や地元の役人と共に村を訪れ、声明で「誘拐された児童・生徒たちを安全に帰宅させるために可能な限りのことを行っている」と述べた。
さらに、サニ氏は、襲撃中に誘拐犯と対峙した地域住民が殺されたこと、ナイジェリアの大統領と国家安全保障顧問がこの事態を認識しており、クリガ村に安全委員会を設置し、地域の安全を強化するために軍事基地を設立することを発表した。
これは、約1週間内でナイジェリアに起きた二度目の大規模誘拐事件である。国連のナイジェリア人道主義事務調整官、ムハンマド・ファール氏は、2月29日にボルノ州の難民キャンプで200人以上が武装集団によって拉致された事件について言及し、その中には多数の女性と子どもが含まれていたと述べた。
カドゥナ州の南西部はナイジェリアの首都アブジャに隣接しており、近年、LEA小中学校が位置する地域を含め何度かの大規模な誘拐身代金事件が発生している。
2021年には、少なくとも140人の生徒が私立中学校で武装集団に誘拐された。数か月前、チクン地区のカサラミ村にある私立大学の約20人の学生が武装集団に誘拐され、そのうちの5人の学生の家族はCNNに対し、身代金の期限が過ぎたため、5人の学生が殺害されたと語った。
2014年4月14日から15日にかけて、ナイジェリアのボルノ州チボック町の公立中学校から276人の女子生徒が誘拐され、その後の数か月間で57人の女子生徒が何とか逃げ出し、その一部は国際人権会議で自らの体験を語った。
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