3月25日、トランプ氏は「トゥルースソーシャル」アプリを運営する企業名を「トランプメディア&テクノロジーグループ(Trump Media & Technology Group Corp)」 略称「TMTG」と公表し、翌日26日、ナスダック市場での取引を開始した。
この会社の株式記号は「DJT」で、これはドナルド・J・トランプの頭文字から取られている。
「TMTG」は「デジタルワールドアクイジション(Digital World Acquisition Corp )」略称DWACという企業と合併することで誕生した企業で、トランプ前大統領が設立したソーシャルネットワーキングサービス「トゥルースソーシャル」を主要な一部門として含んでいる。
3月22日には、DWACの株主たちが多数、「TMTG」との合併に賛成する投票を行い、合併は3月25日に完了したと報告されている。合併の承認を発表した22日以降、DWACの株価は25日に20%以上急騰した。
この株価の大幅上昇は、ニューヨークの控訴裁判所がトランプ氏に関する民事商業詐欺判決を10日間保留し、彼の支払うべき控訴保証金の大幅な減額発表が影響しており、合併承認の発表日に見られた株価の落ち込みを大きく挽回するものであった。
新設される会社のCEOには、元カリフォルニア州連邦下院議員ヌネス氏が就任する。
ヌネス氏は「米国民への約束を果たし、言論の自由を守る安全な場を提供し、言論を抑圧する勢力に立ち向かう」と発言し、この合併を通じて新会社がインターネットの自由な空間を大手テック企業の検閲から取り戻すことを目指すと述べた。
トランプ氏は記者会見で「トゥルース・ソーシャル」プラットフォームの成果を高く評価し、「非常に好調で、素晴らしい成果を上げている」と経済的な困難を乗り越えた成功を強調した。
合併の完了でトランプ氏は、新会社の会長兼主要株主に就任し、数十億ドル規模の予想外の富を得る見込みだ。
現在の市場価値によると、トランプ氏の株式は約40億ドルの評価だが、ロックアップ期間が設けられているため、すぐには売却や担保としての利用は制限される。
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