香港、コンテナ取扱量で世界トップ10から初の脱落…取扱量「10年で3分の2に」

2024/04/19 更新: 2024/04/19

海運調査会社アルファライナーが発表した2023年の世界のコンテナ港湾取扱量ランキングによると、香港港はコンテナ船就航以来初めて、世界トップ10から姿を消した。

香港港の昨年の取扱量は前年比14.1%減の1430万TEU(20フィートコンテナ換算)となり、かつては世界一の座を上海港やシンガポール港と競い合った同港の長期的な衰退ぶりが浮き彫りになった。10位はドバイ港になった。

香港のランキングは2008年の世界3位から徐々に下がり、2020年から2022年は9位だった。アルファライナーは「香港港は7年連続の取扱量減少となり、この10年で3分の1のコンテナ貨物を失った」と分析している。

香港港に次ぐ大幅減少となったのはニューヨーク・ニュージャージー港で、17.7%減の780万TEUだった。ロサンゼルス港、ロングビーチ港、サバンナ港も軒並み2ケタ減となったが、ロングビーチ港とニューヨーク・ニュージャージー港はコロナ禍以降の取扱量増加基調は維持している。

中国の欽州港とベトナムのカイメップ港が新たにトップ30入り。欽州港は13.1%増の610万TEUで26位、カイメップ港は横ばいの560万TEUで30位となり、取扱量を落としたサバンナ港とマニラ港を抜いた。

欧州勢トップのロッテルダム港、アントワープ・ブルージュ港、ハンブルク港は、ロシア経由の貨物減少などにより軒並み順位を2つ下げた。インドのムンドラ港は11.2%増の720万TEUとなり、コロンボ港を抜いて南アジア最大のコンテナ港となった。

首位の上海港は4910万TEUで今年2%程度の増加を記録。シンガポール港、寧波港が続いた。

大紀元日本 STAFF
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