中共(中国共産党)が海外の反体制派に対して展開する国際的な弾圧は絶え間なく続いている。
被害者たちは、自分の名前が使われたホテル予約や、虚構の爆弾騒ぎなど、自らの経験を明かした。最近、米司法省はこれらの行為に対して、積極的に追及し、指名手配や起訴を行っており、中共のエージェント(代理人)たちを標的にしている。
「対華援助」の会長傅希秋氏は次のように述べている。
「私はもはや安全だと感じることができない。中共のスパイが図々しくなる一方で、香港のデモ参加者やチベット人、ウイグル人が、中国の領事館や大使館が率いる暴力団によって暴力を受け、攻撃されている」
中国系米国人牧師の傅希秋氏が設立した「対華援助」は、中国本土の市民への法的支援を行っていることから、中共の国際的な圧力の対象となっている。この活動が米国の連邦捜査局(FBI)やその他の法執行機関の注目を集める結果となった。
中共は、露骨な嫌がらせだけではなく、傅希秋氏の名を騙ってホテル予約を行い、虚偽の「爆弾騒ぎ」を流布し、彼の隣人たちに悪意のあるチラシを配るなど、様々な嫌がらせをしている。
これに対して傅希秋氏は以下のように述べている。
「2020年を境に、中共は私と家族への国際的な圧力を多方面から強めてきた。その始まりは、テキサス州西部で、中共が仕掛けたとされる抗議者たちが、時には100人以上にも及び、私の自宅を約3か月間囲んだ」
中共の工作員からの嫌がらせに対処するため、米国のFBIや法執行機関は傅希秋氏一家に保護措置を講じている。
1989年の「天安門事件」における学生運動のリーダーの一人、呉建民氏も、自宅前で身元不明の者たちによる嫌がらせを受けたと報告している。
「毎日、私の家の前で写真やビデオを撮影され、私の住所がインターネット上に晒された。これは私の家族全員の安全を著しく脅かすものだった」
昨年の4月に、米国の司法省はニューヨーク在住の中国系米国人、盧建旺と陳金平を逮捕した。この2人は、ニューヨークにおいて中共が関与する海外警察署を運営しており、中共のエージェントとして行動していたと言われている。
また、ニューヨーク州東部地区の連邦検事局は、昨年、米国国内に居住する人々に対する中共の国際的な圧力に関わったとされる44人の中国国民について、2件の刑事訴訟を提起したことを公表した。
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