豪州シドニーのシドニー国際水泳センターで13日、ソーラーパネルが炎上し、数百人の学生を含む2500人以上が避難した。ニューサウスウェールズ州消防救助隊が出火の原因について調査している。
午後12時15分、建物から黒煙が出ているとの通報を受け、消防車6台が駆け付け消火活動にあたり、約45分後に鎮火した。センター内にいる人は避難し、けが人はいなかった。
ニューサウスウェールズ州消防救助局によれば、「(ソーラーパネルに)かなり広範囲にわたってダメージがある」という。
豪州のアルバニージー政権はソーラーパネル製造の拡大を続けており、3月にはソーラーパネルの国内生産を増やすために10億豪ドル(約990億円)の基金を設立すると表明した。
直流インバーターがソーラー火災の主な原因
太陽光発電に関連した火災が発生することはまれだが、豪州の一般家庭が設置する太陽光発電パネルのほとんどは直流電圧を使用しており、深刻な火災リスクをもたらす可能性がある。
WPI & Alternative Technology Associationのソーラーパネルの火災安全性に関する報告書によると、2009年から2015年までの西オーストラリア州とニューサウスウェールズ州におけるソーラーパネル関連火災の主な原因は直流インバーターと太陽光アイソレーター・コンポーネントであり、ソーラーパネル火災の52%を占めている。
ソーラーパネル火災の他の原因としては、電気配線の損傷や主配電盤の故障などが考えられる。
報告書は、太陽光発電システムに関連するリスクは、激しい嵐や洪水の後に高まる可能性があると指摘している。今回の事故は、シドニーで1週間雨天が続いた後に発生した。
その他、適切な設置、メンテナンス、定期点検が行われていない場合も、火災の危険性が高まる可能性がある。
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