天安門事件から35年経った6月4日、香港の公園で追悼集会に参加していた40代の日本人男性が香港警察によって一時拘束され、事情聴取を受けた後に釈放された。林官房長官は5日の会見で「邦人保護の観点から引き続き適切に対応していく」と述べた。
香港では近年、中国共産党が強制した国家安全法などにより、人々の生活に対する締め付けが強まる一方だ。以前は毎年開催されていた香港島ビクトリア公園での追悼集会は不許可になり、周辺では当局による厳重な警備が敷かれた。
一時拘束された日本人男性は追悼のため、同公園内で太鼓を鳴らしていたところ、複数の警察官に一時拘束された。男性は事情聴取を受けた後に釈放された。他にも香港人の男女4人が拘束された。
これに対し林芳正官房長官は5日の記者会見で、邦人が「釈放されたことを確認し」ているとし、「在香港総領事館において、邦人保護の観点から引き続き適切に対応していく」考えを示した。
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