「もう、そろそろ巨大なメガソーラーをこの国に設置をするのはやめにしませんか」
登山家として知られる野口健さんは13日、国内で続くメガソーラー建設について、自身の公式Xでこう苦言を呈した。「日本中から悲鳴が上がっている」とし、「自然環境を大規模に破壊してまでメガソーラーはいらない」と綴った。
野口さんは、長崎県・宇久島で着工した国内最大規模のメガソーラーについて報じた産経新聞の記事を引用した。報道によると、メガソーラーが完成すれば、両島の面積の1割が中国製の太陽光パネルで覆われる。地元では警官の悪化や土砂崩れの発生を懸念する声も上がっているとのこと。いっぽう、事業会社は「太陽光発電事業で島を守る決意だ」と話している。
広大な太陽光施設である「メガソーラー」をめぐっては、他の地域でも住民から懸念の声が上がっている。
214ヘクタールものメガソーラーが設置されている岩国市の石本祟市議によると、メガソーラー建設のために山を切り開いたことで保水力が低下し、河川の水が減り稲作が困難になっているとの声がある。さらに、水からは毒性のあるヒ素や鉛も検出されたという。住民が山口県に原因調査を依頼しても、「自然由来」であるとして取り合ってもらえなかったという。
土砂災害の危険性もあるため、石本氏は上海電力に対し発電所の視察を申し入れたものの、工事などを理由に何度も拒否されている。「敷地内に入ってほしくないのだろう」と石本氏は語った。
前出の野口さんは「砂漠がある国ならまだしも、日本では無理がある」と自身の考えを綴った。
野口さんの投稿は13日18時時点で100万回以上の表示回数を記録した。コメントしたXユーザーの中には、山や畑など至る所に設置された太陽光パネルによって景色が一変したことを嘆く声や、太陽光パネルの無節度な設置に歯止めをかけるべきとの意見を表明する声が相次いだ。
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