【上海】5月13日に出所したばかりの市民記者、張展氏が再び警察からの威嚇を受けたことが明らかになった。張氏は、出所後も中国共産党による厳重な監視下に置かれ、真の自由を享受できていない。
張展氏は公民記者およびキリスト教徒である。西南財経大学で学士号と修士号を取得し、かつては弁護士として活動していたが、維権活動に参加したために弁護士資格を剥奪された。2020年2月に武漢で新型コロナウイルスの取材を行ったことが原因で逮捕され、「騒動挑発罪」で4年間の刑を受けた。
張氏の上海の自宅の外には、私服刑事警官が常駐するバンが停車しており、張氏の動向を監視している。張氏を訪れた友人が帰った後、警察は張氏の自宅を訪れて警告するという。
張氏の友達、沈さんは大紀元の記者に対し、「張氏は外出は許可されているが、常に私服警官に監視されている。友人が訪問すると、警察が警告に来る」と語った。
6月6日、張氏は上海市公安局浦東分局宣橋派出所に召喚され、威嚇を受けた。張氏は6月9日にウィーチャット(WeChat)の朋友圈に「警察が再度の紅線越えで再拘束すると言った。『紅線』とは誰を守るためのものなのか。人民の命は紅線なのか、それとも『上級の意見』なのか。私は拘束されるべきではない」と投稿した。
独立作家で詩人の呂千栄氏は、張氏が釈放された直後に上海を訪れ、張氏が真の自由を得ていないことを確認した。呂氏は5月31日の朝、張氏の住む上海浦東の住宅を訪れた。呂氏が到着すると、すぐに警察が張氏の父親に電話をかけてきた。
呂氏は「張氏が住宅を出ると、コミュニティの幹部が行き先を尋ねる。張氏は『どこへ行くかをあなたに言わなければならないのか?』と返答した」と述べた。呂氏が離れた後、午後4時過ぎに張氏から「警察が訪問に来た」との連絡があった。
上海の弁護士、彭永和氏は6月6日に声明を発表し、台湾メディアのインタビューで張氏の状況について話したことが原因で、5月31日に上海警察による家宅捜索を受けたと述べた。彭氏は、宣橋派出所の警察が伝票や捜索令状を提示せず、押収品のリストも発行しなかったと述べ、上海市委員会の陳潔寧書記に対し、公正な対応を求めた。
呂氏は「張氏はこの国のために多くの苦難を背負ってきた。監獄に入るべきなのは張氏ではなく、国を売り、腐敗し、中国人民を迫害している官僚たちだ」と述べ、国際社会に対し、張氏の自由と人権に対する関心を呼びかけた。
呂氏自身も中共による29年間の監視と迫害を受け、最近の6年間は家族と離れ離れになり、祖国での生活が困難な状況にあるという。
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