カナダ移民相は先週金曜日、外国人は国境での就労許可申請を行うことができなくなると発表し、新規定を即時施行した。
移民相マーク・ミラー氏によれば、卒業後の就労許可(PGWP)を国境で申請禁止にするのは、「フラッグポールング」(flagpoling)を減少させるためである。フラッグポールングとは、一時滞在者が長時間の申請処理を避けるために陸路でアメリカに出国し、即時カナダに再入国する際に就労許可を申請し取得する行為を指す。
「我々は国際卒業生のカナダ労働市場への貢献を認識し、支持しているが、『フラッグポールング』は不要である」とミラー氏は述べた。「『フラッグポールング』申請の処理にかかる時間と労力は、国境の両側の職員がカナダ人とアメリカ人の安全と繁栄を守る重要な職務を果たすことを妨げる」
ミラー氏は、このような国境での申請を阻止することで、カナダ移民制度の整合性を維持できると強調した。
政府のデータによれば、2023年3月1日から2024年2月29日までの間に、この種の申請は卒業後の就労許可申請の約20%を占めていた。
今年からカナダ政府は移民政策の引き締めを進めている。ミラー氏は1月に、新たに発行される学習許可証の数を35%減らし、36万件にすることを発表した。来年の許可証の数は情勢を見て再度決定するという。
カナダ統計局の報告によると、移民の大幅な増加により、カナダの人口はG7諸国の中で最も速いペースで増加している。カナダの人口は現在4100万人を超えている。政府の計画では、2024年に50万人の新移民を受け入れる予定である。
民間調査会社アバカス・データの最近の調査によれば、住宅不足や医療サービスの遅れを懸念するカナダ人が移民の急増に不安を感じ始めている。
この調査では、67%の回答者が現在の移民数は多すぎると考えており、40%は移民数が「非常に多い」と感じている。一方で、移民数が少なすぎると考える人はわずか2%だった。
また、移民がカナダに与える影響については、4分の1未満のカナダ人が積極的にとらえていると答え、43%は移民がなんらかの悪影響を及ぼしていると感じていることがわかった。
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