7日午後、中国湖北省武漢市中心部の交差点で、無人タクシー(乗客なし)と電動バイクが衝突する事故が起きた。バイクに乗っていた男性は「目立った外傷はない」という。
無人タクシーを手掛ける IT大手・百度(バイドゥ)は、
「電動バイクが信号無視したため」
と主張しており、中国メディアは百度の主張を取り上げて報じているが、
「実際のところ、どうなのか」
という疑いを捨てきれない人も少なくないという。
今回の事故をきっかけに、ネット上では「無人運転システムの安全性への懸念」の声が再度高まっている。
武漢市は、完全無人の自動運転タクシーの普及が最も進んでいる都市であり、市内だけで約1500台の百度の無人タクシーが稼働している。
そんな武漢市だが、時折、無人タクシーが渋滞の原因になっていることを示す動画がSNSに投稿されるなど、今回の事故のように、事故の際の法整備など課題がまだ山積みだ。
米サンフランシスコでは昨年、歩行者が完全無人タクシーに轢かれる事故も起きており、運営会社は十数億円規模の和解金を支払わなければならないことが報じられている。
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