米中央情報局(CIA)およびホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)で勤務していた外交政策の専門家が、未登録の韓国政府代理人として活動し、贅沢品やその他の贈り物を受け取ったとして、アメリカで起訴された。
スー・ミ・テリー(Sue Mi Terry)氏は、アメリカの著名な外交事務評論家である。マンハッタン連邦裁判所が7月16日(火曜日)に公開した起訴状によると、彼女はブランドバッグを含む贅沢品を受け取り、ミシュラン星付きレストランでのディナーを楽しんだ見返りとして、メディアで韓国政府の立場を宣伝し、情報機関にアメリカ政府の非公開情報を共有し、米韓官員の会合を取り持つなどの活動を行っていた。
起訴状によれば、彼女は米連邦捜査局(FBI)に対して、自身が韓国情報機関の情報源であることを認め、2022年6月に行われた秘密会議の手書きメモを韓国の情報員に渡したとしている。その会議では、アメリカ国務長官アントニー・ブリンケン氏と共に韓国政策について議論していた。
検察官は、彼女が責任を持つ韓国事務公共政策プロジェクトに対して、韓国政府が秘密裏に3万7千ドル以上の資金を提供したと指摘している。
一方、テリー氏の弁護士であるリー・ウォロスキー氏は声明で、「これらの告発は根拠がなく、学者およびニュースアナリストとしての彼女の業務を歪曲している。テリー氏はその独立性や、長年にわたるアメリカへの貢献で知られている」と述べた。
ウォロスキー氏は、テリー氏のコメントや見解は一貫していると主張している。
「実際、起訴状で彼女が韓国政府の代理として行動したと指摘している時期に、彼女は韓国政府に対して厳しい批判を行っていた」と述べ、「事実が明らかになれば、政府は明らかに重大な誤ちを犯していることが証明されるだろう」と述べた。
テリー氏は2001~2011年にかけて政府に勤務し、まずCIAの分析官を務め、その後NSCおよび国家情報会議(NIC)で職務を遂行した。退官後は、外交問題評議会(CFR)や戦略国際問題研究所(CSIS)などのシンクタンクで活動していた。
起訴状では、テリー氏が「外国代理人登録法」(FARA)に基づいて正確に登録を行わなかったこと、また議会で証言する前に韓国との関係を開示しなかったことを指摘している。
外交問題評議会の広報担当者は、テリー氏を無給休職にし、調査には全面的に協力すると述べた。
韓国は被告としては訴追されておらず、韓国駐米大使館はロイター通信のコメント要請に対して今のところ反応を示していない。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。