6日午後、中国広東省珠海市斗門区にある村で2階建ての住宅ビルが爆発し、一瞬で崩壊した。
現地当局はこの「事件」については、「建物が崩壊した」とだけ報じ、「爆発があった」ことについては言及を避けている。それによると、「住民4人が下敷きになったが、うち2人は救出されている」
SNSで拡散されている「爆発後の現場映像」のなかには、完全に倒壊したビル周辺にガレキが散乱し、廃虚と化した町の姿があった。
また、爆発発生の瞬間を捉えた現場の監視カメラ映像によると、爆発が起きたのは16時42分ごろで、大きな音とともに、ビルの1階部分の壁が突然外側に向かって膨らみ、そしてヒビ割れをした様子をうかがえる。亀裂が入った壁の隙間からは建物内部で起きた爆発による光も確認できる。
壁にヒビが入る前から、同住宅ビルの外でも閃光(せんこう)が走っていたことから、爆発は複数回起こったものと思われる。
爆発原因について、現地住民は「ガスタンクによるものではないか、それも複数個のタンクの可能性がある」という。
「地元では数か月おきにガスタンクの爆発事故が起きている、当局の管理・監督が甘いため、ガスタンクが規格外なのではないか」と別の村民は疑問を呈している。
いっぽう、ネット上では、あまりに大きい爆発の威力から、「本当にガスタンクなのか? 別の爆発物によるものではないか」、「はたして事故なのか、それとも人為的なものなのか」などと疑う声も上がっている。
中国では近年、集合住宅や飲食店などで「重大なガス爆発事故」が多発している。
これにより、住民や店内で飲食していた客だけでなく、付近の住民や通行人などもふくむ多くの市民が巻き添えになり死亡した。数百メートル離れた民家でも、爆発の衝撃や爆風で窓ガラスが割れるなどの被害が出ている。
(現場の様子)
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