アメリカの国際人権団体「フリーダムハウス」が16日に発表した「2024年のインターネットの自由度」ランキングで、最下位は「中国」と軍事政権下にある「ミャンマー」だった。なお、日本は台湾に継ぐ8位。
中国共産党(中共)政府が中国全土に敷くネット検閲システム「グレート・ファイアウォール」は政府に対する不利益な情報や中国に不利な国際的な情報などを全て遮断する。中国本土ではGoogleもX(旧ツイッター)もFacebookも見れないのだ。
「外」の情報を見るには通信を暗号化して検閲を回避する「VPN」と呼ばれるサービスを使用すれば可能になるが、使用するにあたって多大なリスクを伴う。なにしろ監視大国の中国である、「VPN使用」がバレれば巨額の罰金を伴う。なかには拘束されるケースもあった。
「グレート・ファイアウォールを突破せよ」
それでも、情報洗脳を受けている中国人に「世界の真相」を届けようと、「ファイアウォール」を突破すべく、有志ある華人たちは努力してきた。
中国のネット検閲を突破するソフトウェアの開発に関与した上海市の法輪功学習者である何氷鋼氏と張軼博氏は、6月に6年と5年の懲役刑に処された。
中国のサイバーセキュリティやネット検閲を回避する方法について伝えた同国の情報セキュリティの専門家の阮曉寰(げん ぎょうかん)氏は2021年5月に警察によって自宅から連行されて以来行方不明になり、昨年3月になって秘密裁判にかけられ「国家政権転覆扇動罪」で7年の禁錮刑などに処されていたことが判明した。
「中国のファイヤーウォールを壊せ」運動の発起人の喬鑫鑫(きょう きんきん)氏も昨年4月、滞在先のラオスで中共の越境逮捕に遭い今も中国で投獄されている。喬氏は米国政府系メディア「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」の元ジャーナリストだった。
「中国夢」
華人圏で「2024年中国最優秀撮影大賞の入賞作品『中国夢』」と揶揄される下記の写真にあるように、中国人は中共が作り上げた「夢(嘘)の世界」にいる。
「ファイヤーウォール」が崩れた日、つまり全ての中国人が中共によって隠されてきた「真相」を知った時に、「夢から醒める」だろう。そうなった時、中共による統治は存続不可能になるだろう。
「2024年中国最優秀撮影大賞の入賞作品『中国夢』」
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