イエレン氏とIMF専門家 「中共は内需を刺激できない」

2024/10/25 更新: 2024/10/25

アメリカのイエレン財務長官と国際通貨基金(IMF)の経済学者は、10月22日に中共(中国共産党)当局の最新の経済政策が、内需を効果的に向上させたり、消費を刺激したりすることができず、過剰生産の問題解決は難しいと指摘した。

イエレン氏は、「今週、私たちは両国の利害衝突に対処するための果敢な行動を取ることだけに集中するのではなく、新興市場や発展途上国が直面する深刻な債務の脆弱性など、世界的な成長を妨げる課題にも直面することになる」と指摘した。

22日に開催された国際通貨基金と世界銀行の2024年年次総会で、イエレン氏は、中国の過剰生産を解決するためには、中国の消費者支出を増やし、不動産問題を解決することが最も重要だと強調した。彼女はまた、中共の巨額の補助金が、アメリカの製造業に脅威を与えており、特に電気自動車、バッテリー、太陽光パネル、半導体産業においてその影響が顕著であると述べた。

イエレン氏は、「中国の消費者支出は、持続可能な長期成長を実現するために不可欠であり、また過剰生産がアメリカや多くの隣国に悪影響を及ぼすのを、避けることが重要だ」と述べた。

中共は9月に一連の刺激策を発表したが、内需を効果的に刺激することはできなかった。

イエレン氏は、「これまでのところ、中共が発表した政策の中で、これらの問題を解決できるものがあるとは聞いていない」と付け加えた。

IMFのチーフエコノミスト、ピエール=オリビエ・グランシャ氏は22日、北京が発表した措置が、需要を効果的に刺激したり、過剰生産を吸収したりするのは難しいと述べた。

彼は、「今年第2四半期の経済の低迷は、家庭や企業の信頼感の低下と、中国の不動産業界が直面している問題を反映している。これは中共当局が、優先的に解決すべき課題だ」と指摘した。

また、グランシャ氏は、中共当局の財政刺激策に具体的な詳細が不足しているため、IMFは中国の経済成長予測を0.2ポイント引き下げ、4.8%としたと述べている。

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