10月27日、トランプ氏はニューヨークで大規模な選挙集会を行い、約2万人の支持者が集まり、マディソン・スクエア・ガーデンは満席となった。米国前大統領のファーストレディのメラニア氏やイーロン・マスク氏も応援に駆けつけた。一方、ハリス氏は三大ラストベルトの激戦州に焦点を当てている。

10月28日、ハリス氏はミシガン州サギノー郡のチップ工場を訪れ、夜にはアンアーバーで集会を行い、副大統領候補のウォルツ氏や歌手のマギー・ロジャース氏も応援に加わった。

米国の副大統領であり、民主党の大統領候補であるハリス氏は、「人々は私に、あなたが（ホワイトハウスに）入った初日に、何をするのかと尋ねるのだが、私がすぐにやりたいことの一つは、連邦の仕事を再評価することだ。どの職種が大学の学位を必要としないかを調べ始めている」と述べた。

選挙投票日まで2週間を切り、ハリス陣営はペンシルベニア州、ミシガン州、ウィスコンシン州という三大ラストベルトの激戦州を全力で獲得しようとしている。彼らは「堕胎権」という主要な選挙公約に、政策の重点を置いている。

一方、最後の追い込み段階で、トランプ陣営は、経済と国境という二つの重要な政策を強調している。驚くべきことに、トランプ氏は、27日に民主党が強いニューヨークに戻り、大規模な集会を開催した。その日の午後、トランプ氏の選挙集会と移行チームの主要メンバーが、全員出席した。副大統領候補のバンス氏や独立候補のケネディ氏、最近共和党に参加を発表した元民主党の下院議員タルシ・ギャバード氏（Tulsi Gabbard）も参加している。

さらに、ファーストレディのメラニア氏、テクノロジーの大手マスク氏、下院議長のジョンソン氏、UFCの会長ダナ・ホワイト（Dana White）氏、元ニューヨーク市長のジュリアーニ氏なども応援に駆けつけた。

マンハッタンの中心にあるマディソン・スクエア・ガーデンはほぼ満席で、約2万人を収容できる会場には、多くの人々が集まり、トランプ陣営は会場外に大画面を設置し、入場できなかった支持者が観覧できるようにした。

著名なメディア人で米国の常識学者であるファン・ウェイ氏は、「全体の雰囲気は非常に凝縮されており、メディアは3分の1の人が離れたと報じていますが、私は現場でそのような光景を見なかった。これはトランプ支持者の忠誠心を示している。また、多くの参加者はニューヨークの人々で、私がインタビューした人の約半分は地元住民だった」と述べた。

トランプ氏は、再びホワイトハウスに戻る際には、米国市民や法執行官を殺害する違法越境者に対して、死刑を適用する意向を示し、さらに違法移民に対する庇護政策を撤回する考えを改めて表明した。

生活面では、彼は政権の最初の年に石油価格を半分に引き下げることを約束し、その解決策は米国の豊富なシェールオイル資源を開発することだ。

個人納税に関して、チップ、残業手当、社会保険が課税されないことに加え、トランプ氏は家庭の負担を抱える人々に追加の支援を提供することを提案した。

米国の前大統領であり、共和党の大統領候補であるトランプ氏（2024年10月27日）は、「私は今日、新しい政策を発表する。これは、親や親族の世話をする家庭の介護者に、税額控除を提供するものだ」と述べた。

さらに、トランプ陣営は個人所得税の廃止についても議論している。もし税収が減少した場合、政府はどのようにバランスを取るのだろうか？　トランプ氏の提案は、関税を引き上げることだ。

トランプ氏を全力で支持するテクノロジー大手のマスク氏も、その日、政府の運営コストを削減することを約束した。彼は、トランプ内閣に入ることができれば、連邦政府の予算を少なくとも2兆ドル削減できると自信を持って述べた。これは、現在の6.75兆ドルの連邦政府支出のほぼ3分の1に相当する。

前ニューヨーク市長のジュリアーニ氏は、ニューヨークが世界の首都であることを強調し、「ニューヨークを再び共和党の色である赤にするべきだ」と述べた。ニューヨークで最後に勝利した共和党員はレーガン大統領だったと。

ファン・ウェイ氏は、「トランプ氏は選挙の最終段階で大きな盛り上がりを求めており、彼の影響力を全国、特に激戦州に広げるためには、注目を集めることが重要だ。また、彼はニューヨークを勝ち取りたいと強く願っており、多くの人々は彼のこの情熱を理解できないかもしれない」と指摘した。

選挙まで残り一週間となり、全米で4300万人以上の有権者が早期投票を完了しており、これは2020年の選挙の投票者数の約27%に相当する。その中で、共和党登録有権者は約40%、民主党登録有権者は約42%を占めている。