2024年米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ前大統領がフロリダ州の集会場に姿を現し勝利宣言を行い、「国民のために戦う」と表明した。
トランプ氏は、激戦州のノースカロイナ州およびジョージア州で勝利したうえ、勝敗を分けると言われたペンシルべニア州を制した。
トランプ氏は2025年1月20日に第47代米国大統領として就任する予定。再選を目指して一度落選し、その後再び大統領に返り咲いた「連続ではない2期」を務めた大統領はグロバー・クリーブランドが最後だった。トランプ氏が史上2番目となる。
一方、民主党のハリス副大統領は「今夜は話さない」として、支援者の前に姿を見せていない。支持者らの前で明日話すと表明している。
米議会選では、共和党は過半数を獲得し上院を奪還、下院でも議員数を増やす勢いで、トランプ前大統領の勝利と連邦議会の上下両院ともに共和党が握る「トリプルレッド」が実現する可能性がある。
トランプ氏勝利で今後どうなる?
トランプ氏が勝利したことによる今後の国内外への影響をポイントを押さえてまとめる。
米国内への影響:トランプ氏は減税や規制緩和を掲げており、特に法人税の引き下げや製造業への支援が期待されている。米国内の企業活動が活発化し、経済成長が促進される可能性がある一方で、財政赤字の拡大やインフレ圧力の増加が懸念されている。
貿易への影響:トランプ氏は「アメリカ第一主義」を掲げ、対中関係の見直しや関税政策の強化を示唆している。米中貿易摩擦の再燃やサプライチェーンの再編が進む可能性がある。日本を含む各国は、米国の貿易政策の変化に対応する必要が生じるでしょう。 具体的には、中国からの輸入品に一律60%、その他の国からの輸入品に最大20%の追加関税を課す方針を示している。
金融市場への影響:トランプ氏の勝利を受け、米国株式市場や為替市場は敏感に反応している。特に、減税や規制緩和への期待から株価が上昇し、ドル高が進行する可能性がある。
日本への影響:自動車産業や電子機器産業など、米国との貿易関係が深い分野では、関税政策の変更や貿易交渉の行方に注目が集まる。また、為替相場の変動が輸出入企業の収益に影響を与える可能性がある。 また、日本に対して、防衛費の増加や自衛隊の役割拡大が求められる可能性がある。
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