今月6日、中国陝西省西安市の女性が、ある会社の「社長助手」の仕事に応募したところ、「試用期間中に男女関係や恋愛関係」を求められたとSNSに訴え、物議を醸した。
「事件」は中国SNSのトレンド入りし、中国メディア「魯中晨報」によれば、問題の会社の職員は「何てことないさ、(求められても女性のほうが)行かなきゃいいだけの話だろ」と淡泊な態度だったという。
怒涛の世論のプレッシャーを受け、現地公安当局は7日、「調査を行う」と発表した。
企業の倒産や工場の閉鎖、従業員の大量解雇や新規採用の停止など、中国経済の深刻な悪化は止まる所を知らない。
各地の職業紹介スポットは、求職者で溢れかえり、なかには求人倍率200倍に達する職種もあるくらいで、正社員での雇用はもちろん、アルバイトを探すことさえ極めて困難な状況だ。
今回事件関連トピックスには、「卑怯すぎる要求だ!」とする罵声が殺到している。
なかには、「今は需要(仕事したい人)と供給(企業)のバランスが完全に崩れている。経済的な理由から断れない女性もいるだろう。仕事に就きたい応募者のスキを突いて無理な要求をする会社は今後もっと増えるだろう」といった悲観的な観測をするコメントも多く寄せられている。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。