最近、アメリカの複数の通信会社に中共（中国共産党）のハッカーが侵入した疑いが発覚し、11月22日、連邦上院情報委員会のマーク・ワーナー委員長が、これはアメリカ史上最悪の通信ハッキング事件であると述べた。

アメリカの通信ネットワークに中共のハッカーが侵入した。22日、ワーナー氏は、「中共が世界中の通信システムに継続的に侵入し、大量のデータを盗んでいる」と述べ、アメリカの通信ネットワークが「アメリカ史上最悪の通信ハッキング」を受けたと指摘している。

アメリカ当局は今月初め、中共と関連するハッカーが複数の通信会社に侵入した後、アメリカの法執行機関が使用する監視データを傍受したと発表した。

アメリカのFBIとサイバーセキュリティ・社会基盤安全保障庁は13日、声明を発表した。声明によると、中共と関連するハッカーが複数の通信会社のネットワークを破壊し、いくつかの通信会社に侵入した後、「主に政府や政治活動に関与する少数の個人」に関するアメリカ顧客の通話記録と通信情報を盗んだ。

また、メディアの報道によれば、中共のハッカーは当時、共和党の大統領候補ドナルド・トランプ氏と副大統領候補J・D・ヴァンス氏の電話を標的にし、同時に他の上層の政治家の電話も攻撃したとしている。このため、アメリカの通信インフラの安全性に対する広範な懸念が生じた。

一般的に、これはスパイ事件と見なされている。

軍事評論家の周子定氏は次のように述べた。

「今回の攻撃は、ターゲットの範囲が非常に広く、シスコ社のルーターやマイクロソフトが開発したいくつかのWindowsサーバーも含まれている。ハッカーは通信会社がアメリカ政府のために残したバックドアを利用し、これを通じて電話情報の盗聴が可能だ」

アメリカが史上最悪のハッキング攻撃を受けたことについての分析では、これはファーウェイ機器に残された問題であり、中共のスパイ侵入とも関連していると考えられている。

時事評論家の唐靖遠氏は次のように述べている。

「過去の歴史を振り返ると、ファーウェイはアメリカの一部地域で約6%の市場シェアを持ち、これは国家安全保障にとって重大な脆弱性となった。これらの脆弱性は、さまざまな理由から未だ解消されていない」

周子定氏は次のように述べた。
「インターネットセキュリティの観点から、中共は攻撃任務を遂行できる人材が豊富で、多くが西側の教育を受け、アメリカのシステムに精通している。そのため、脆弱性を見つけるのが容易になっている」

イギリスの「フィナンシャル・タイムズ」によると、マイクロソフト社のブラッド・スミス社長は、トランプ次期大統領に対し、中共、ロシア、イランからのハッキング攻撃への対策強化を呼びかけたという。

最近のマイクロソフト社の研究によれば、同社のユーザーは毎日6億回以上のネットワーク攻撃に直面している。犯罪集団と「国家」はますます頻繁に協力し、ツールを共有し、共同作戦を展開している。