「白紙運動(革命)」2周年に際して、米サンフランシスコ、ロンドン、パリなど世界の多くの都市で記念イベントが開催された。
集会に参加した民主運動組織や華人らは白紙運動のきっかけとなった「ウルムチ火災」の犠牲者を追悼し、「四通橋事件」の発起人である彭載舟(本名・彭立発)氏の釈放を求めた。また、中国共産党当局によって弾圧された香港の「民主派47人」への声援、また、中国本土で迫害を受けている人々のためにも声を上げた。
2022年11月、新疆ウイグル自治区・ウルムチで起きたマンション火災で住民10人が避難できず死亡した。マンションは中共による非人道的な感染拡大対策「ゼロコロナ」政策により屋内の逃げ道は封鎖されていたとされる。この事件が引き金で「白紙運動」が全国的に広まった。
当時、上海市の「ウルムチ通り」でウルムチ火災の犠牲者を弔う集会が開かれ、集会はいつしか学生たちを中心とした市民の抗議活動に発展した。抗議集会の現場からは「共産党退陣」「習近平退陣」などのスローガンまで叫ばれていた。
こうした自発的な抗議活動は3年間にわたる「ゼロコロナ」の撤回につながり、中共(中国共産党)執政以来数少ない抗議の成功例となったが、今もなお大勢の若い抗議者が投獄され、あるいは行方不明になっている。
米サンフランシスコ
米ロサンゼルス
(「白紙運動」2周年記念イベント。2024年11月24日、米ロサンゼルス)
カナダ・アルバータ州カルガリー
(「白紙運動」2周年記念イベント。2024年11月24日、カナダ・アルバータ州カルガリー)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。