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中国ではいまや、どこの地方政府も深刻な財政難に直面している。

役所だけでなく、各企業の経営も同様である。その影響により、公務員や学校の教師、路線バス運転手から町の清掃員に至るまで、各地で「給料未払い」の事態が常態化している｡

そのため、「集団でストライキを決行」するといった非常手段に訴えざるを得ない労働者も少なくない。

ただし、抗議者が少数であったり、横のつながりが取れない（企業側が取らせない）職場ではそうした集団行動もできず、また世論の注目が集められなければ､泣き寝入りさせられるケースも多い。

そうした八方塞がりの状況のため、なかには「給料を払ってくれ。さもなければ飛び降りるぞ」と言って、ビルの屋上に座り込む労働者も続出している。

｢またも｣　街中に「ゴミの山」

中国メディアによると、最近、同国広西省の首府･南寧市の一部地区で町の清掃員が、給料未払いに抗議して集団ストライキを決行した｡

その結果､ストライキ2日目で、すでに町中が｢ゴミの山｣だらけになるなど､ひどい状況になっているという。

現地の当局者によると､現地の町の清掃員の月給は2千元（約4万3千円）で地方の財政割り当てによって支払われているという。

しかし､約3か月間、給料は支払われていないため､清掃員たちはストライキを決行した。給料をもらっていない清掃員の数は60〜70人だという｡

（給料もらえない清掃員のストライキにより、街中の各所にできた「ゴミの山」、広西省南寧市、2024年12月26日）

各地でも

清掃員のストライキで、｢街中の各所にゴミの山が築かれる」という､今回同様のケースは中国各地で続出している｡

そのようなゴミだらけの悲惨な状態になった原因は、いずれも地元政府が「清掃会社に支払うお金がない」からである。

「給料がもらえない清掃員たちのストライキ」のニュースを知ったユーザーからは「清掃員の給料を払わないなんて、良心の呵責を感じないのか！」

「清掃員の月給など、たかが知れている。わずか1500元か、2千元（約4、5万円）の給料も払えないのか？　そこまで金欠なのか？　それともただ払いたくないだけなのか？」

「お偉いさんの給料は払えるのに清掃員の給料は払えないのか」

といった非難がいつものことながら、殺到している。

（給料もらえない清掃員のストライキにより、街中の各所にできた「ゴミの山」、2024年12月29日、遼寧省鞍山市）

（清掃員のストライキの結果、ゴミの山と化した街中、2024年12月29日、遼寧省鞍山市）

（現地税務局前で未払い給料の支払いを求める町の清掃員たち、広東省東莞市、2024年7月4日。清掃員のストライキの結果、ゴミの山と化した街中）