蘇州 日本人親子襲撃事件が初公判 審理詳細は未公開 

2025/01/10 更新: 2025/01/10

2024年6月に中国蘇州市で発生した日本人学校バス襲撃事件の初公判が、1月9日に蘇州で開かれた。

事件は昨年6月24日、蘇州市で日本人母子が日本人学校の送迎バスを待っていた際、見知らぬ男に刃物で襲撃され負傷したものだ。事件発生時、子供の世話をするためスクールバスに同乗していた中国人女性、胡友平さんが子供たちを守るため男を制止しようと立ち向かった。男に刺されて重傷を負った胡友平さんはすぐに病院に搬送され、命を落とした。

被告の男(50代)はその後、地元警察によって刑事拘留され、昨年11月に起訴されたと報じられている。

審理は日本のメディアには非公開で行われた。上海駐在の岡田勝総領事が公判を傍聴したが、詳細は明らかにしていない。上海の日本総領事館は公判内容について「検察、被告双方の間で一定のやりとりがあった」と説明している。

朝日新聞の報道によれば、一審では検察と弁護側が「一定のやり取り」を行い、被害者遺族に対して説明がなされたという。現時点で審理の詳細は公開されておらず、最終判決が出た後に「日本政府が適切な説明を行う」との見解が示された。

事件の動機や背景については依然不明であり、被告が日本人を狙ったかどうかが今後の焦点となる見込みだ。

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