韓国IT大手Kakao OpenAIと戦略提携を発表 韓国市場向けAI製品を共同開発へ

2025/02/05 更新: 2025/02/05

韓国のIT大手カカオ(Kakao)は2月4日、ChatGPTの開発元であるOpenAIと戦略的提携を結び、韓国市場向けのAI製品を共同開発すると発表した。

カカオは韓国内で圧倒的なシェア(97%)を持つメッセージアプリ「カカオトーク(KakaoTalk)」を運営しており、電子商取引や決済事業などにも展開を広げている。カカオはAIを新たな成長の原動力と位置づけているが、業界アナリストの間では、同社がAI競争において国内のライバル企業であるネイバー(Naver)に遅れを取っているとの見方もある。

4日、OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が韓国を訪れ、ソウルでカカオの鄭信雅(チョン・シンア)CEOと会談し、戦略提携を発表した。鄭氏は「両社は今回の協業を通じて最新技術を活用するだけでなく、カカオの5千万人のユーザー向けに新たな製品やサービスを共同開発していく」と述べた。

OpenAIが韓国のAIコンピューティングセンター計画への投資や参画を検討しているかについて、アルトマン氏は「積極的に考慮している」とコメントした。

OpenAIは年明け以降、アジア各国で精力的に活動している。

アルトマン氏は3日、日本のソフトバンクとの提携を発表し、石破首相と会談した。4日には韓国でSKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長やサムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)会長と会談した。関係者によると、アルトマン氏は5日にインドを訪問し、ナレンドラ・モディ首相との会談を模索しているという。

 

侯駿霖
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