ドナルド・トランプ米大統領は2月7日、米政府効率化省(DOGE)の連邦ITシステムへのアクセスを擁護し、教育省と国防総省を調査するよう同局職員に指示したことを認めた。
トランプ大統領は金曜日、日本の石破茂首相との記者会見でこの発言をした。DOGEの職員が米国人の個人情報を含む可能性のあるデータにアクセスしたとの疑惑についての質問に答え、トランプ大統領はDOGE職員の行動を正当化した。
同氏は、連邦政府内で横行する無駄遣いが野放しになっているとし、DOGE職員が行っている仕事を誇りに思うと述べた。また、「社会保障には手をつけない」とも誓った。
「何年も前から話題になっていた他の機関への投資のいくつかについて言えば、誰もそれに対して何もしてこなかったが、それはまったくもって不愉快で、危険で、悪質で、非常に高コストだ」とトランプ氏は述べたが、その連邦機関の名前には触れなかった。
トランプ氏は、DOGE は教育省と米軍の両方と協力するだろうと述べた。
「私たちは、大量のお金が、何の関連性も価値もないことに使われているのを検証するつもりです」と同氏は語り、連邦政府が「数兆ドル」を違法に浪費していると付け加えた。
「この若者のグループ、概して若いが、非常に賢い人々が行っている仕事に私はとても誇りを持っています。彼らは私の強い要請でこれをやっています。やらない方がずっと楽ですが、腐敗を見つけるにはこういったものをいくつか解体しなければなりません」
メディケアや社会保障のような援助や給付プログラムに対する連邦政府の支出をDOGEに調査してもらいたいかと尋ねられると、トランプ大統領は、後者(社会保障)には「手を付けない」と約束した。
「社会保障を受けている不法移民がいる。我々は彼らが誰なのか突き止め、排除するつもりだ」とトランプ氏は述べた。また、政権はメディケアを受けている不法移民を発見したとも述べた。
「我々はそれを容認するつもりはない。だから我々は社会保障制度を強化するつもりだ」と大統領は語った。「我々は社会保障制度を強化すること以外は何も手を付けない。しかし、社会保障制度に加入すべきでない人々がいるので、そうした人々を我々は排除しなければならない」
トランプ氏の発言は、民主党の複数の議員が、連邦機関のITシステムをDOGEのスタッフが調査することを許可することで、議会の監督権が侵害される可能性について懸念を示したことを受けたものだ。
これまでのところ、エポックタイムズは、DOGE が財務省、メディケア・メディケイドサービスセンター (CMS)、エネルギー省、米国海洋大気庁 (NOAA) のコンピューターシステムにアクセスしたことを確認している。
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