中国ウイルス感染の真実 今回ので世界で4例目?

中国で鳥インフルエンザがヒトに感染 

2025/02/12 更新: 2025/02/17

鳥インフルエンザAウイルスのヒト感染事例がまたも中国から報告された。

鳥インフルエンザA(H10N3)に感染し、重症の肺炎などを発症した患者が治療後好転したと中国広西チワン族自治区南寧市の病院が今月8日発表した。

中国メディアによると、同患者は感染前に市場で鶏や豚などの家禽類と接触したことがあるという。患者は咳と発熱から始まり、当初はただの風邪と思って風邪向けの治療をしたが効果はなく、レントゲンを撮ったところ肺が白く映るなど重度の肺炎になっていたことがわかった。患者はその後昏睡状態に陥ったという。

現地当局によると、鳥インフルエンザA(H10N3)に感染したヒト症例は今回の件で世界で4例目になる。世界初のヒト症例は江蘇省で2021年6月に発表されている。

しかし当時、中国の衛生当局は「鳥インフルエンザAはヒトに感染する能力はなく、今回のヒトへの感染は偶発的なケースであり、大規模感染の危険性は極めて低い」と考えていた。

昨年末以来、世界各国で鳥インフルエンザが発生しているが、中国の官製メディアは日本、韓国、イギリスなど世界各地での感染状況の深刻さを大々的に報じ、自国の状況に関してはほとんど報じていない。

今年は新年早々、「公衆衛生上のリスク」という理由で、上海市は全市で「生きた家禽類の取引」を3年間禁止すると発表した。

この事態について、元医師の中国出身の時事評論家・唐靖遠氏は次のように指摘する。

「上海では深刻な鳥インフルエンザが発生した可能性が高い」

「中国共産党(中共)内部闘争は非常に激しい、それに今は経済が崩壊の瀬戸際という極めて敏感な時期にあるため、中国国内の感染状況がどんなに深刻な事態になったとしても、中共当局の実態公表を期待しないでほしい」

「確かに鳥インフルエンザは現在、主に家禽の間で流行しており、人から人への感染の可能性は比較的低い。しかし、中国各地で発生した鳥インフルエンザの感染状況について当局が隠蔽しているため、状況の深刻さを知らないがために人たちはこれまで通り予防措置を講じずに家畜と頻繁に接触している。その結果、ヒトへ感染する確率を高めている」

「感染者が多くなれば、ウイルスは変異するだろう。その結果、ヒトからヒトへの感染率が高まる可能性がある」

唐靖遠氏(NTDのスクリーンショット)

 

中共の隠蔽体質

中国共産党は、重大な事態が発生しても、事実を隠蔽し、国民には真実に触れさせないようにしてきた。

2019年からはじまった新型コロナの感染流行の拡大の時は、事態の深刻さを訴えていた李文亮医師の発言を封殺し、結果、多くの中国人が自らが感染していることに気づかずに、旧正月の連休に世界各国に旅立ち、世界パンデミックに至った。

これはウイルスの起源が武漢にあるとか、他国にあるとかという問題とは違う性質の問題で、中国共産党は感染状況を知りながら、人々の海外への移動を止めなかった。一方でゼロコロナ政策のように国内での移動を厳しく制限した。

現在、中国国内の感染状況は深刻だ。しかしメディアでの報道はあまりなされていない。人々はSNS上での現地の声をたよりに真実を認識するしかない。またも中国共産党は事態を隠蔽している。

「共産党についての九つの論評【第九評】中国共産党の無頼の本性」には次のように

歴史的な弁証法は、中国共産党員に次のように教え込んだ。「変わるべきものは、変わらなければならず、変わらなければ衰える。変わるべきでないものは、変わってはならず、変わることは己の瓦解を意味する」。(2004年7月12日第1面)

では、変わるべきでないものとは、いったい何なのか。

党の「一つの中心、二つの基本点」[1]という基本路線は、百年変わらず揺らぐことはない。(2004年7月12日第1面)

人々は何が中心で何が基本点なのか分からないが、誰にでも分かることは、共産党の邪霊が、その集団の利益を守り、独裁専制を続けようとする決意を悔い改めようなどということは決してありえないということである。案の定、共産党は世界の至る所で崩れた。それが共産主義の末路なのである。しかし、亡び行くものは必ず必死にその滅亡に逆らおうとし、より破壊的となる。共産党と民主改良について話し合おうなどというのは、「トラに向かって皮をよこせ」と頼むような無理な相談にほかならない。
 



共産党についての九つの論評【第九評】中国共産党の無頼の本性

歴史上、中共は、危機に遭遇するたびに改善しているように装い、人々に中共に対する幻想を引き起こさせてきた。しかし、これらの幻影は、一つの例外もなくことごとく水泡と帰していったのである。今日、目先の利ばかり求めて見せびらかす、中共方式の経済繁栄という偽りの姿の下で、人々は共産党に対してまたも幻想を産み出してしまっている。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!