上海の「復旦(ふくたん)大学」といえば、歴史のある中国有数のエリート大学である。
今月9日、その復旦大学は「海外の一流大学の中国籍の優秀卒業生は、直接復旦大学の博士課程に進学させることができる」と公式サイト通じて発表した。
ただし、列挙された条件の1つが「中国共産党による指導を擁護し、政治的に正しい」だ。
中国共産党による統治下にある中国における学術の腐敗問題は深刻だ。
実際、復旦大学だけではない。はや2022年から多くの中国の大学院で同様な方針がとられている。
中国の大学の博士課程の入試は基本、修士課程の学生から募集している。学部からそのまま博士課程に進学するケースは珍しく、厳しい条件と競争を伴う。
そのため、「海外留学生の直接博士進学コース」を巡って、中国のネットで物議を醸している。
「海外の優秀な人材を招聘しているのか? それとも海外に留学する権力者や富豪の子弟の学歴ポイントを上げるために便利を図っただけか?」
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