ミャンマーで特殊詐欺に加担させられたと見られる男子高校生を保護したことが、関係者の取材で分かった。詐欺グループの拠点から通信アプリを使用し、家族に位置情報を送るなどして助けを求め、家族が隣国のタイ大使館に連絡したことをきっかけに保護につながった。
愛知県の16歳の男子高校生はミャンマーにある拠点で特殊詐欺に加担させられたとみられ、今月隣国のタイで保護され帰国した。
関係者からの情報によると、高校生から家族に対し、助けを求める連絡が入ったという。
詐欺拠点の位置情報が送られてきたので、家族が隣国であるタイの大使館に連絡したところ、タイ当局に伝わり、まもなく高校生は解放された。
高校生は参加していたチャットグループで知り合った人物から、特技を海外での仕事に活かせるなどと誘われたとし、特殊詐欺と知らずに闇バイトに加担させられたと見て警察は調べている。
最近、日本も含むアジア諸国で被害が広がっている特殊詐欺は、日本人と中国人などの犯罪組織が連携して、詐欺行為を繰り返しているという見方がでている。ANNによると、タイ当局は、犯罪組織に日本の中国系準暴力団「チャイニーズドラゴン」のグループも詐欺を強要しているとみて捜査しているという。
ミャンマーでは特殊詐欺を働いていたとするおよそ50人の中国人が強制送還されたという。
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