南アフリカのケープタウンで26日に20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開幕した。日本の加藤勝信財務相は欠席し、日銀の植田和男総裁と斎藤洋明財務副大臣が出席した。
アメリカのベッセント財務長官も欠席を表明しており、各国間の合意形成に影響を与える可能性が出ている。
G20会議では気候変動対策、債務問題、経済格差などの重要課題について議論される。
気候変動対策については、南アフリカが先進国による対策拡大を求める一方で、アメリカのトランプ政権がグリーンエネルギー移行に逆行する姿勢を示している。
ロイター通信によると、議長国南アのラマポーザ大統領は、富裕国による気候変動対策への資金拠出が不十分であること、貧しい国に不利益を及ぼし、格差拡大につながる金融システムの改革を主要な課題と捉えているようだ。
主要国の代表が欠席する中で、各国の意見の隔たりが大きくなっており、共同文書の合意達成は困難になると予想されている。
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