岩手県大船渡市において、発生から6日目を迎えた山林火災が依然として拡大している。3月3日午前6時の時点で、焼失した面積は約2100ヘクタールに達し、前日よりも約300ヘクタール増加した。この火災は、赤崎町外口地区で民家への延焼が確認されるなど、地域住民に深刻な影響を及ぼしている。NHKなど各種報道機関が報じた。
消防や自衛隊の協力により、約1700人の消防士と18機のヘリコプターが消火活動に従事している。特に、赤崎町では建物がほぼ焼け落ちて骨組みだけが残る様子が確認され、一部の建物からは依然として炎が上がっている。現地では避難指示が出されており、約4600人の住民が避難生活を強いられている。
火災は2月26日に発生し、その後急速に広がりを見せた。特に、強風や低い降水量が火の勢いを助長していると考えられている。岩手県によると、火災の原因は現在調査中であり、過去数十年で最大規模の山林火災となっている。
地元住民や消防隊は懸命に消火活動を続けているが、鎮圧の見通しは立っていない。大船渡市では、避難生活の長期化による体力的・精神的な疲労も懸念されており、地域社会全体が不安な状況に置かれている。
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