岩手県大船渡市で発生した大規模林野火災は、5日に初めてまとまった雨が降り、新たな延焼が確認されなかったことが分かった。6日も雨や雪が予想され、消防隊が地上での消火活動を継続している。
2月26日に発生した火災は、市の面積の9%にあたる約2900ヘクタールを焼失させた。5日は火災発生以来初めて本格的な降雨があり、市当局は「雨が延焼を食い止める効果が少なからずあった」との見解を示した。
5日未明から降り始めた雪や雨は、6日午前6時現在も断続的に続いており、24時間雨量は27ミリに達した。この降雨の影響で、5日は悪天候のためヘリコプターによる空中消火は実施されなかったものの、地上では緊急消防援助隊など約2000人体制で消火活動が継続された。FNNなどが報じた。
6日午前7時の消防庁災害対策本部からの対応状況第17報(速報)によれば、避難指示の発令状況は、大船渡市1,896世帯、4,596人(17地区)となっている。
また、建物被害については当初84棟とされていたが、上空からの映像や現地調査により78棟と修正された。
気象条件の改善が消火活動に好影響を与えているものの、鎮火には至っておらず、消防隊は引き続き警戒を続けている。
なお、出火原因については現在も調査中である。今後の天候の推移と消火活動の進展が注目される。
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