7日午前10時50分頃、長崎県五島市松山町の山林で火災が発生した。地元消防に「山の方へ火が入りそう」との通報があり、現場では現在も消火活動が続けられている。同市は午後1時15分、松山町に居住する924世帯1534人に避難指示を発令し、住民の安全確保を図っている。NHKなど大手メディアが報じた。
今回の火災は、近隣の会社が「ゴミを燃やしていて延焼した」と消防に通報したことがきっかけで発覚した。火は山林へ燃え広がり、消防車8台と長崎県防災ヘリ1機が出動し消火活動を行っている。防災ヘリは福江中学校のグラウンドで給水し、空中から散水を繰り返している状況だ。
また、長崎県は五島市からの要請を受けて午後1時15分、陸上自衛隊第16普通科連隊長(大村・長崎県)に対して消火活動に係る災害派遣を要請し、陸上自衛隊第4飛行隊等が空中消火活動等を実施する予定だ。
気象台によると、長崎県内では乾燥注意報が発表されており、火災発生時の環境も乾燥していた可能性がある。
現時点で負傷者の報告はなく、近隣には民家もないとみられる。ただし、延焼範囲は拡大しており、市は松山住民センターを避難所として開設し住民を受け入れている。
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