フィリピン政府は11日、ドゥテルテ前大統領が首都マニラの空港で警察に逮捕されたと発表した。
国際刑事裁判所(ICC)がドゥテルテ氏の違法薬物対策をめぐり、人道に対する罪の疑いで逮捕状を発布した。ドゥテルテ氏は10日、ICCが逮捕状を発布すれば逮捕に応じると述べていた。
ドゥテルテ氏は9日に香港で開催された政治集会に出席し、11日午前にマニラの国際空港に帰国した。
ドゥテルテ前大統領は、在任中に麻薬撲滅を掲げて警察に強硬な手段を取るよう指示し、麻薬関連の容疑者に対して武力行使を容認する姿勢を示した。結果、政府発表によると死者数は6千人以上だとされる。
ドゥテルテ氏の麻薬戦争をめぐり、人権団体や国際社会からは過剰な暴力と人権侵害だと批判されている。
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