イランが報復ミサイル攻撃 イスラエル国内各地で警報 負傷者拡大

2025/06/14 更新: 2025/06/14

イスラエル国防軍(IDF)は6月14日未明、イランから新たなミサイル発射を確認したと発表した。国内各地で警報が鳴り響き、市民には「さらなる指示があるまで避難を継続し、民間防衛軍(Home Front Command)の指示に従うように」と呼びかけられた。

IDFは「現在、イスラエル空軍が脅威排除のため、必要に応じて迎撃・攻撃作戦を展開している」とコメントした。

2025年6月13日、イランからのミサイル攻撃を受けたイスラエル・テルアビブ周辺市街地 (NTD NEWS ライブ映像スクリーンショット)
2025年6月13日、イランからのミサイル攻撃を受けたイスラエル・テルアビブ周辺市街地 (NTD NEWS ライブ映像スクリーンショット)

イランによる報復ミサイル攻撃で、テルアビブ周辺では少なくとも34人が負傷した。負傷者には、がれきの下敷きとなり重体となった女性も含まれている。

一方、イランの国連大使アミール・サイード・イラバニ氏は、イスラエルによる攻撃でイラン側に78人の死者と320人以上の負傷者が出たと国連安全保障理事会の緊急会合で報告した。イラバニ大使は「被害者の大多数は民間人であり、これらの残虐行為は明らかな国家テロであり、国際法の重大な違反である」と非難した。

イスラエル軍によれば、イランのミサイルがテルアビブ近郊のラマトガン市に着弾した。被害者数は増加しており、テルアビブのシェバ病院では15人が治療を受けており、そのうち1人は重体である。

米国当局者は、イスラエルを標的としたミサイル迎撃に米軍も協力していることを認めた。

IDFは、イランの報復攻撃は2回にわたり、合計100発未満の地対地ミサイルが発射されたと発表していた。IDF報道官エフィ・デフリン准将は「過去1時間で2回のミサイル攻撃があった。発射されたミサイルの大半は迎撃されるか、目標に到達しなかった。建物への被害も一部確認されているが、その多くは迎撃時の破片によるものだ」と説明した。

2025年6月14日早朝のテルアビブ (NTD NEWS ライブ映像スクリーンショット)

イスラエルとイランの緊張はさらに高まっている。

サバンナ・ポインターはエポック・タイムズの政治記者。 連絡先はsavannah.pointer@epochtimes.us
フロリダ州担当記者。米国の宇宙産業、テーマパーク産業、家族関連の問題も取り扱う。
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