神戸24歳女性殺害 谷本容疑者を送検 過去にも類似事件の前歴有す

2025/08/26 更新: 2025/08/26

神戸市中央区のマンションで24歳女性が刺殺された事件について、兵庫県警捜査本部は25日に会見を開き、容疑者である35歳の男(東京都新宿区在住・会社員)について「被害女性はまったく知らない人」と供述していたことや、事件前に、少なくとも50分以上にわたり尾行していた可能性を明かした。

 2025年8月20日夕方、神戸市中央区のマンションで、24歳の女性(会社員)の胸などを複数回ナイフで刺して死亡させた事件で、東京都新宿区在住の会社員・谷本将志容疑者(35)を殺人容疑で逮捕し、現在送検している。

 被害女性は帰宅途中、神戸三宮駅近くのスーパー付近からマンションへ向かう途中に襲われたとみている。防犯カメラ映像などから、容疑者は少なくとも10分以上にわたり女性の後を追っていたとみられ、さらに女性と同じ電車に乗っていた。神戸中央郵便局や職場周辺でも容疑者の姿を確認しており、合計で30分以上執拗に尾行したとみられる。 

捜査によれば、容疑者は事件の数日前、少なくとも8月17日ごろから現場近くのホテルに宿泊して、事件後は凶器とされるナイフを現場近くに遺棄している。その後徒歩で新神戸駅に向かい、新幹線で東京方面へ戻った。そして最終的に東京都奥多摩町で確保されたが、確保時にスナック菓子を手にしていたとの報告もある。

 谷本容疑者は「殺意を持っていたかどうかわからないが、ナイフで腹部あたりを1回か2回刺したことには間違いない」と供述する一方で、被害女性との面識については「全く知らない人」と述べている。動機については調査中である。 

また、報道によれば、谷本容疑者は約3年前にも神戸市内で同様の事件を起こしており、23歳の女性に対し住居侵入・傷害・ストーカー規制法違反などの罪で有罪判決(執行猶予付き)を受けていた。

8月23日、被害女性の遺族は代理人弁護士を通じて「犯人が逮捕されてひとまず安堵しているが、家族一同悲しみに暮れている。混乱した状態が続いているが、せめて安らかに送り出したい」とのコメントを発表した。また「今後の捜査を見守りたい」と述べ、静かに見守っていただければと願いを込めた。
 

エポックタイムズ記者。大学では地理学を専攻。主に日本の時事について執筆しています!
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