台湾・香港 乗客を守り切った「英雄」

バス走行中に鉄パイプが運転手の胸にグサリ 命懸けで停車した運転手に称賛集まる=香港

2025/09/19 更新: 2025/09/19

香港で15日夕方、走行中のバスに突如として約2メートルの鉄パイプが直撃し、鋭い音とともにフロントガラスを突き破り、運転手の左胸の肋骨に突き刺さった。

乗客たちは声を失い、誰もがバスが衝突することを覚悟した。

運転手は座席に「釘付け」にされたように動けなくなった。呼吸のたびに激しい痛みが襲い、意識が遠のきそうになる中で、運転手は必死にハンドルを握り続けた。苦悶の表情を浮かべながらも、彼は驚くほど冷静に車速を落とし、バスを路肩へと誘導し、全員の命を守り切ったのである。

車が完全に止まった瞬間、安堵で車内に押し殺していた息が広がった。運転手は声を振り絞り、「誰か助けてくれ」とかすれた声で呼びかけた。乗客たちは我に返り、運転手を助けた。

警察によれば、鉄パイプは事故の一時間ほど前にトラックから落下したという。別の車にぶつかった際に跳ね上がり、バスに突き刺さったという。トラックの運転手はすでに逮捕され、経緯が調査されている。

運転手の羅さんはその後、救急搬送され、奇跡的に命は助かった。事故が伝わると、ネット上では「胸に鉄パイプが刺さりながらも最後まで乗客を守った真の英雄」「痛みに耐え抜いた姿に心を打たれた」といった声が相次ぎ、強靭な意志と責任感で大惨事を防いだその姿は、人々の記憶に深く刻まれた。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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