トランプ大統領 タイ・カンボジア停戦協定署名式に出席

2025/10/25 更新: 2025/10/25

トランプ大統領は10月26日、マレーシア訪問中にタイ・カンボジア停戦協定署名式に参加する予定である。

10月24日、米国のトランプ大統領がアジア歴訪に出発した。最初の訪問先はマレーシアであり、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に出席する予定である。滞在中には、タイとカンボジアの停戦協定署名式への出席も予定されている。

24日、米政府高官は、中国共産党がタイとカンボジアの停戦交渉で果たした役割は限定的であり、トランプ大統領が出席する週末のマレーシアでの署名式に中国は参加しない見通しであることを明らかにした。

この高官は「米国の観点から見て、中国側が平和の実現に大きな役割を果たしているとは考えていない。実質的な貢献も見られない。したがって、中国は関与しないと予想している」と述べた。

マレーシアの外相は先週、トランプ大統領がクアラルンプールでのASEAN首脳会議期間中に、東南アジア諸国による停戦協定の署名を見届ける予定であると説明した。

暫定的な停戦合意から4か月を経て、カンボジアとタイは歴史的な進展を遂げ、平和協定への署名で合意した。この協定は、両国の関係正常化を図り、数十年続いた国境問題を解決し、緊張の続いた国境地帯の安定を目指すものである。

この成果は、7月に発生した5日間の激しい武力衝突を経て実現したものである。その衝突は両国関係史上、最も深刻な危機の一つとなった。

5日間の戦闘では少なくとも48人が死亡し、数十万人が一時避難を余儀なくされた。米国の支援を受けてマレーシアが仲介した暫定停戦協定は、7月28日に署名された。

10月23日、タイのナッタポン・ナークパーニッチ(Natthaphon Narkphanit)国防相は、クアラルンプールで開かれた会議後の記者会見で、両国が4つの分野で合意に達したと発表した。この会議には、米国とマレーシアのオブザーバーも参加した。

ナッタポン氏によれば、合意内容には、国境地帯からの重火器撤去計画、共同地雷除去活動の手順、さらにサイバー詐欺対策のための連携計画が含まれ、両国による共同特別部隊の設立が盛り込まれているという。

また、別の会議で合意に達した協定として、タイのサケーオ県とカンボジアのバンテイメンチェイ州の国境地域で共同調査を実施することも挙げられた。この地域は、かつてタイ警察とカンボジアの抗議者が衝突した場所である。

ナッタポン氏はさらに、タイが国境未画定地域に国境フェンスを建設する方針を示した上で、「私が挙げたすべての分野で明確な進展が見られることを期待している。その後、相互の敵対行為停止に向けて協議を進めたい」と述べた。

カンボジアの副首相兼国防相ティア・セイハ氏は声明で、これらの合意が両国による平和協定の署名につながるとの見方を示した。同協定は10月26日、クアラルンプールで署名される予定である。

ティア・セイハ氏は「この協定は、両国が相互信頼を築こうとする共同の精神と、関係改善および正常化の実現に向けた揺るぎない決意を示すものである」と強調した。

さらに同氏は、この平和協定の署名によって、7月の戦闘後にタイ側で拘束されている18人のカンボジア兵士の釈放が可能になるとの見方を示した。

夏雨