高市早苗首相は29日午後、来日しているトランプ米大統領とともに大統領専用ヘリ「マリーン・ワン」に同乗して横須賀の米軍基地を視察し、演説を行った。米大統領がマリーンワンで外国首脳と同乗するのは異例。
高市氏とトランプ氏は、マリーン・ワンに同乗し、横須賀基地を訪問。米原子力空母「ジョージ・ワシントン」を視察し、小泉進次郎防衛相らがトランプ氏を出迎えた。両首脳は、在日米軍と自衛隊の隊員を前に演説を行い、乗組員らを激励した。


トランプ氏は、高市氏を「非常に親しい友達になった」と紹介し、「とても尊敬している。この女性(高市氏)は勝者だ」と好評した。日米同盟については「太平洋における平和と安全の礎だ」と強調した。
高市氏は、2019年に安倍晋三元首相とトランプ氏が横須賀を訪れたことに触れ、「日米がともに手を取り合って、この地域の平和と安全を確保していくという決意を示した」と紹介。
その上で「今ここに再び日米の最高指揮官が並び立った機会に私はその決意を引き継ぎ、インド太平洋を自由で開かれたものとし、そして地域の平和と繁栄の礎とする決意を新たにした」と述べ、トランプ・安倍時代の安全保障政策を引き継ぐ意思を示した。
また「いま、われわれはかつてないほど厳しい安全保障環境に直面している。平和は言葉だけではなく、確固たる決意と行動によってこそ守られる」と訴えた。
今後の展望について、高市氏は「私は決意している。今後、日本の防衛力を抜本的に強化して、この地域の平和と安定により一層積極的に貢献していく」と語り、「トランプ大統領とともに世界で最も偉大な同盟になった日米同盟をさらなる高みに引き上げていく」と述べた。

神奈川県横須賀市にある米海軍横須賀基地は、米国外で唯一原子力空母が常駐する母港である。現在は原子力空母「ロナルド・レーガン」に代わり「ジョージ・ワシントン」が配備されている。
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