11月26日、ホワイトハウス近くでウェストバージニア州兵の隊員2人が銃撃された。州当局によると2人は重体であり、詳細な容体は不明である。
ウェストバージニア州のパトリック・モリシー知事は当初、2人の死亡をSNSで発表したが、その後「報告が錯綜しており、正確な情報を確認中だ」と投稿を修正した。
カシュ・パテルFBI長官は記者会見で、2人は重体で入院中であると述べ、「犯行者を必ず法の裁きにかける」と強調した。
コロンビア特別区首都警察(Metropolitan Police Department of the District of Columbia)のジェフ・キャロル副本部長によると、事件は東部時間午後2時15分頃、17丁目とIストリート北西の間で発生した。容疑者は単独犯で、州兵2人を待ち伏せて発砲したとみられる。キャロルは「容疑者が角を回り拳銃を構えて発砲した」と説明した。
現場にいた他の州兵がもみ合いの末に容疑者を制圧し、拘束したという。容疑者も負傷し、病院に搬送された。ワシントンD.C.のバウザー市長は、「この事件は標的を定めたものであり、法の最大限の範囲で起訴する」とSNSで述べた。
トランプ大統領はTruth Socialで声明を発表し、「州兵2人を撃った獣は極めて厳しい代償を払うことになる」と非難した。ピート・ヘグセス戦争長官は「この攻撃で我々の決意はさらに強まった」とし、ワシントンD.C.への州兵500人追加配備を要請した。
この事件は、国家警備隊のD.C.常駐をめぐる法廷闘争が続く中で発生した。11月20日には連邦裁判所が常駐は違法と判断したが、効力は21日間停止されており、トランプ政権は25日に控訴した。
国土安全保障省(DHS:Department of Homeland Security)のクリスティ・ノーム長官は「撃たれた2人の州兵のために祈ってほしい」とXで投稿し、DHSが地元警察と連携して捜査を進めていると明らかにした。
銃撃された州兵らは、首都ワシントンで警察支援を行う「合同任務部隊DC(Joint Task Force-DC)」に所属していた。同部隊報道官によると、隊員らはファラガット・ウエスト駅付近を巡回中に攻撃を受けた。現在、首都警察および連邦機関と連携し、事件の全容解明にあたっている。
NTDのオオツ・マリ記者によれば、午後2時15分少し前に複数の銃声が聞こえ、現場では州兵が倒れて他の隊員が駆け寄る姿が確認されたという。
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